カンボジアのフン・セン首相は、全国の約200のカジノに対して、保健省(The Ministry of Health)が承認する特定の新型コロナウイルス感染防止策を講じることを条件に、営業再開を認めた。
4月1日の最初のゲーミング営業停止から3カ月以上経ち、最近東南アジア諸国で新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてきた。今回のカジノ再開許可は、それを受けて毎週行われる金曜の閣僚会議の中で決定された。
事業者は、保健省に正式要請を行うよう求められる予定で、再開許可が下りる前に新型コロナ感染防止策の詳細なリストの提出などが必要となる。
再開に向けて動く施設には、首都プノンペンにあるカンボジア唯一の統合型リゾート、ナガワールドや、国境に近いポイペトやバベット、そしてシアヌークビルにある数十軒が含まれる。
今回の決定を発表するFacebookの投稿の中で、フェイ・サイファン政府報道官は、カジノに対して再開が許可されるのは「ベットとマシンゲームのみ」だと述べた。
サイファン報道官は、正式には統合型リゾートおよび商業賭博の管理に関する法律(Law on the Management of Integrated Resorts and Commercial Gambling)と呼ばれるカンボジア待望のゲーミング法草案に関して進歩があったことを示唆し、この法案は業界の規制改善を目的としたもので、首相が法案を「承認し、一部文言を修正した」と述べた。
カンボジア経済財政省金融産業局メイ・ヴァン局長は、以前、IAGに対してこの法案は「(カジノ)業界が適切な形で発展し、もちろん観光客誘致のための政府目標を確実に達成するためにも極めて重要だ」と述べていた。
同氏は、「この国の経済をより強く、より多様化するのを助ける、そして高い水準のIR事業者を惹き付けるというイメージに向けてこの国の評判を変えるためにも投資が絶対に必要だ」と述べた。