IR(カジノを含む統合型リゾート施設)事業をめぐる汚職事件で、収賄罪で起訴後に保釈された衆院議員の秋元司被告が25日に憲政記念館で、政治資金パーティーとして昼食勉強会を開くことが分かった。共同通信が伝えた。
定例の昼食付き会費制勉強会で、2月に保釈された後としては初めて。テーマは「自民党幹事長室について」で、講師に自民党の林幹雄幹事長代理を招く。秋元氏の後援会が作成した案内には、「ようやく秋元氏も戻り、政治活動を再開しました。誠心誠意、汗をかく覚悟です」と記載されているという。会費は1万円。講師の林氏は自民党二階派。秋元氏は自民党離党後も二階派に所属を続けている。二階派のトップ、二階俊博氏(自民党)の選挙区は和歌山3区。和歌山県はIR誘致を目指す自治体の1つでもある。
秋元議員はIR担当の内閣府副大臣であった2017年9月~18年2月にIR事業への参入を目指していたと見られる中国企業「500ドットコム」側から計約760万円相当の賄賂の提供を受けたとされ逮捕・起訴されたが、2月12日に保釈保証金計3千万円を納付し東京拘置所から保釈された。弁護人によると、秋元議員は起訴内容を全面的に否認し、公判で無罪を主張するとのこと。