11月7日の市長定例記者会見で熊谷俊人市長は「統合型リゾート(IR)誘致に関し、(横浜市などに比べて)千葉市は遅れている印象がある。スケジュールの不安等はあるか」との質問に対し、「以前にも申し上げた通り、まずはしっかりと提案を見て、個別ヒアリングを通して、そして判断していく流れになっている。もちろん国のスケジュールというのは大前提にあるが、焦るとかではなく、それが市民のためになるのかしっかりと見極めて判断していきたい」と述べた。
千葉市は、「『グローバルMICE都市』として、積極的に国際会議や展示会等の誘致に取り組んでおり、グローバルなMICE誘致力の強化に向けた方策の1つとしてIR誘致があると考えているが、カジノも含むIRは、ギャンブル依存症などの議論もあるため、社会的・経済的影響といった様々な側面から慎重に検討していく」ことを掲げている。
また以前には、「候補地である幕張新都心の更なる活性化に向け、アーバンリゾートとしての魅力を高め、多様な楽しみを提供する一つの手法としてのIR導入の可能性」を調査し、結果について市民報告会を開催しているなど、IR誘致に前向きではあるが、慎重な姿勢は堅持したままとなっている。