ドナコ・インターナショナルの株主グループが、創業者のジョーイ・リム・ケオン・ユー氏と、同氏の兄弟のベンジャミン・リム・ケオン・ホー氏の取締役解任を検討する臨時株主総会の招集のための正式申請を提出した。
この申請は、スペンスリー・ファミリートラスト(家族信託)の受託者としてスペンスリー・マネジメント、スペンスリー・ファミリースーパーアニュエーション(家族年金)の受託者としてスペンスリー・マネジメント、そして合計でドナコの発行済み株式の5%以上を保有するアントニア・キャロライン・コロピー氏の3者からのものとなっている。
オーストラリア証券取引所の上場規則の下では、企業は、会社の5%以上を保有する株主からの要請があった一切の決議に対して、投票を行うための総会を招集しなければならない。総会はまた、申請が行われてから21日以内に招集される必要があり、2か月以内に開催されなければならない。
月曜の発表の中でドナコは、定められた期限内に臨時株主総会を開催する予定であると述べた。
アジアの投資会社、オーチャード・キャピタル・パートナーズ(OCP)は、ドナコ株の9.71%を市場買い付けによって取得したが、同社は以前ジョーイ・リム氏が保有していた27.25%の株式の保有権をすでに得ていたために、オーストラリア買収委員会はこの買い付けを無効とすることを余儀なくされた。今回のリム兄弟に対する株主の動きはそれを受けてのものとなる。リム氏は昨年末にOCPに対して債務不履行に陥った。
同氏は、「健康上および個人的な問題」に対処するために休職した後の3月に、ドナコの専務取締役とCEOとしての雇用契約を終了されていた。