マカオのVIPバカラ収益が前年比13.5%減となったことで、2019年3月までの3か月間のマカオ全体のゲーミング粗収益(GGR)がわずかに減少する結果となった。
2019年第1四半期のVIPバカラ収益は372.1億マカオ・パタカ(約5,160億円)で、前年同期間の429.6億マカオ・パタカから減少した。VIPセクターの苦戦の結果、同期間のマカオの合計GGRは763.7億マカオ・パタカ(約1兆590億円)となり、2018年第1四半期の合計GGR、767.5億マカオ・パタカをわずかに下回った。
しかしながら、マスでは異なる状況となっており、マスバカラは19.52%増の298.8億マカオ・パタカ(約4,143億円)にのぼった。
特に、VIPバカラの全体のGGRへの貢献度は18年第4四半期の53.2%からたった48.7%に低下した一方で、マスは32.6%から39.1%に伸びている。
スロットマシン収益は、38.1億マカオ・パタカから37.3億マカオ・パタカにわずかに減少した。
マカオのゲーミング業界は1月に30か月ぶりの前年比マイナス成長を経験し、その月のGGRは5%減の249億マカオ・パタカだった。GGRはその後2月に前年比4.4%増を記録したが、3月には再度0.4%落ち込んだ。投資顧問会社のバーンスタインは4月の減少は10%を超えると予想している。