マカオのパラダイス・エンターテイメントでは、2018年12月期の収益が15.1%増の11.6億香港ドル(約163億円)となり、カジノ運営と電子ゲーミング機器及びシステム売り上げの両方の区分で成長を見せた。
実質べースで最大の伸びを見せたのがカジノカムペックパラダイスで、従来型のテーブルゲーム、ライブ・マルチゲーム(LMG)、そしてスロットマシンの成長によって、2018年の収益は約1億香港ドルの増加となる14.4%増の7億8,020万香港ドルにのぼった。ワルド・カジノでは収益の大きな変化は見られず2億8,670万香港ドルにとどまり、テーブルゲーム収益はわずかに減少したが、売上数量の増加を背景に電子ゲーミング機器及びシステムでは156.7%増の9,730万香港ドルとなった。
その売り上げの中には、MGMコタイとザ・ベネチアン・マカオでの383台のLMGターミナル及びその他機器の設置、そしてシティー オブ ドリームスでのX-Stadium Live等の他のゲーミング機器の売り上げが含まれている。
2018年の業績改善によって、同社は前年の4,750万香港ドルの損失から5,320万香港ドルの利益に転じ、調整後EBITDAは429.4%という急激な伸びを見せて1億2,070万香港ドルとなった。グループが運営するカジノの調整後EBITDAは、主にそれらのカジノから生まれるゲーミング粗収益の総額が増加したことによって、49.6%増の1億9,760万香港ドルにのぼった。
2019年の見通しを議論する中でパラダイスは、2019年12月31日までに導入される電子テーブルゲームの新規格に準拠するためのアップグレードの必要性から、今後も需要が継続すると予想していると述べた。
パラダイスは「一方で、X-Stadium Liveなどの補完的なLMG製品は、顧客がそのカスタマイズ性の高さとゲーミングフロアの中心で注目を集めるアニメーションを高く評価しているために新規注文を受け取っている。
全てのカジノ事業者が、座席の増加、テーブルの削減、低ミニマムベット・多収を求めているために、高い効率性の達成、そしてテーブル収入の最大化のための手助けができるソリューションへの将来的なニーズが生み出される」と語った。