5日、衆議院第2議員会館で行われた、一般社団法人・日本IR協会主催の自治体向けの勉強会には、アメリカの有力IRオペレーター、シーザーズ・エンターテインメントから4人のMICE専門家が招かれた。
マイク・マッサーリ最高営業責任者(写真左)によれば、「現在のMICEグローバル市場は、アジア地域に牽引されて世界的に成長を続けています」と。しかし、「規模、隣接するホテルなどの関連施設、そしてアクセスの面で、日本では(東京ビッグサイトのような)代表的MICE施設でも世界水準までは達していない」ことを指摘した。
会場には日本型IRの誘致に意欲を見せる自治体関係者のほか、熱心な国会議員の姿があった。その前でシーザーズは、MICEの新設と運営について、豊富な実績をアピールした。
スティーブ・ヴァン・ダー・モーレンVP(写真右)は、アトランティック・シティのMICE運営担当として、2015年に開業させた「ハラーズ・ウオーターフロント・コンベンションセンター」の地域貢献を強調。
ドン・ロスVP(写真中左)は来年3月に完成予定の「シーザーズ・フォーラム・ラスベガス」の概要を紹介した。こちらは世界最大規模、一度に1万人以上の参加者を収容できるボールルームを2つ有する施設になる。
「日本はMICE開催地としてのポテンシャルが高い」と、期待をかけるのはリサ・メッシーナVP(写真中右)。文化、インフラに安全、自然など、MICEマーケットとしての日本の魅力を挙げた。
MICEは日本版IRの中核になる施設だ。今回の勉強会は世界の最先端事例を知る機会となった。