Inside Asian Gaming
2021 年 11月 IAG JAPAN 63 1-10 Under its Hong Kong-listed entity Suncity Group Holdings (1383), Suncity has been pursuing a strategy of diversification in recent years with a particular focus on casino operations. Its flagship asset in this regard is Hoiana, a US$4 billion integrated resort development in Vietnam opened last year in partnership with hospitality investor VMS Investment Group and Vietnamese investment firm VinaCapital. While COVID-19 has made for slow going so far, the property itself is a clear indicator of Suncity’s grand ambitions – covering 945 hectares of land on 3km of beach frontage. Phase 1 includes a casino, four hotel brands operated by Hong Kong’s Rosewood Hotel Group, authentic Asian restaurants and a championship golf course designed by Robert Trent Jones II, however the full glory of the development will be realized across seven phases over 13 years. With a target completion date of 2030, it will add a multitude of hotels and residences, another 18-hole golf course, MICE facilities, commercial space, and high-end and outdoor retail among various other leisure and hospitality attractions. In 2018, Suncity acquired a 3.29% stake in Summit Ascent Holdings – the majority owner of Russian IR Tigre de Cristal – before upping its stake to almost 70% by mid- 2020. Upgrade works on the property were completed this year, adding a new Suncity VIP Room, hotpot restaurant and high-end club, while plans are being finalized for Tigre de Cristal’s Phase II expansion. When complete, Phase II will see the property’s gaming space doubled and hotel rooms tripled. And in Manila, Suncity is also developing a US$1 billion hotel and casino in Entertainment City, currently expected to open in 2023 with 450 rooms, 400 gaming tables and 1,200 slot machines. Add to that two non-gaming resort developments in Japan and the February 2021 sale of Suncity’s property leasing business in China, and there is little doubt that Chau sees his future as being in casino, rather than junket, operations. Only time will tell how those cards fall. かつてマカオを支配 していたVIPゲーミングセクターが直面する 苦難に関しては色々なことがあった。そしてそれには正当な理由が ある。ハイローラーたちを1つの場所から次の場所へ運ぶことで成り立 っている業界にとって、コロナ禍で過去2年間の大半の期間、国境 が閉鎖されたことは残酷な打撃であったことが分かっており、VIP のGGRはマカオやフィリピンといった主要市場で80%以上も減少し た。新型コロナの感染拡大は今後収束していくであろう一方で、より 長期的な懸念の一つというのが、中国による越境賭博、特に賭博目 的を促進する中国からの資金の流れへの取り締まり強化という最 近の動きだ。中国文化観光部は2020年8月、中国本土の客をター ゲットにしていると言われる海外観光地の「ブラックリスト」を作成 したことを発表した。そのことについては、それ以来2度も繰り返し 述べられており、中国公安部、国家外貨管理局そして中国人民銀行 (PBOC)さえもが、今年、越境賭博およびそれを宣伝した者に対処 することを誓う声明を出している。 しかし、かつてマカオのゲーミング収益の73%を占めていた業界 の中にあってさえも、サンシティグループのアルヴィン・チャウCEOは 長い間その前兆を見抜いていた。 同社の香港上場法人、サンシティグループホールディングスの下 で、サンシティはここ数年、特にカジノ運営に焦点を当てて、経営多 角化戦略を追求している。 これに関する旗艦施設が、昨年ベトナムにオープンした40億米ド ル(4,400億円)の統合型リゾート、ホイアナであり、ホスピタリティ 投資家のVMSインベストメントグループとベトナムの投資会社、ビ ナキャピタルとの協力の下で進めてきた。 新型コロナの感染拡大スピードはこれまでのところゆっくりだ。 そして3kmにおよぶ海岸沿いに伸びる945ヘクタールの広さを持つ 施設自体がサンシティの壮大な夢を明示している。第1フェーズには カジノ、香港のローズウッドホテルグループが運営する4つのホテル ブランド、本格アジア料理レストラン、そしてロバート・トレント・ジョ ーンズ2世が設計したチャンピオンシップゴルフコースが含まれてい るものの、この開発は13年をかけて実現される7つのフェーズを通 じてこそ、完全な輝きを実現する。多くのレジャーやホスピタリティア トラクションの中でも特に、多数のホテル及び住居、18ホールのゴ ルフコース2本、MICE施設、商業施設、高級小売店や屋外ショッピン グエリアなどが追加される予定で、完成目標は2030年。 2018年、サンシティは、ロシアのIR、ティグレ デ クリスタルの過半 数株主であるサミット・アセント・ホールディングズの3.29%の株式 を取得し、その後、2020年半ばまでにその持ち分を約70%にまで引 き上げている。同施設のアップグレード工事が今年完了し、新たな サンシティVIPルーム、鍋料理レストラン、高級クラブが追加され、同 時進行でティグレ デ クリスタル第2フェーズ拡張のための計画が仕 上げ段階に入っている。完成すれば、第2フェーズで施設内のゲーミ ングスペースは倍になり、ホテル客室数は3倍になる。 そしてマニラでは、エンターテインメント・シティに10億米ドル (1,100億円)をかけてホテルおよびカジノを開発しており、現段階 では客室450室、ゲーミングテーブル400台、そしてスロットマシン 1,200台が2023年にオープン予定となっている。 それに加えて、日本での2つの非ゲーミングリゾート開発、そして 2021年2月にはサンシティの中国での不動産賃貸業を売却するな ど、チャウ氏がジャンケットではなくカジノ運営に自身の未来を見て いることに疑いの余地はない。どう転ぶかは、時のみぞ知る。
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