Inside Asian Gaming
2021 年 11月 IAG JAPAN 59 1-10 including The Venetian Resort Las Vegas and Sands Expo and Convention Center. LVS will maintain Las Vegas as its corporate base but turn much of its focus to Asia, home to its hugely profitable – in non-COVID times at least – integrated resorts in Macau and Singapore. “Asia remains the backbone of this company and our developments in Macau and Singapore are the center of our attention. We will always look for ways to reinvest in our properties and those communities,” Goldstein said at the time. He later claimed LVS would happily invest another US$10 billion in Macau and would look at increasing its stake in its Macau subsidiary, Sands China. Goldstein has also flagged investment in online gaming – presumably in America’s growing sports betting space – representing a significant breakaway from the staunch opposition of Adelson, who once claimed he would do “whatever it takes” to prevent the legalization of online poker. Other opportunities could await at home and abroad, with LVS known to be keeping an eye on casino legislation in New York and Texas and having previously expressed an interest in Thailand. For the time being though, Goldstein – a man who was instrumental in making Adelson’s groundbreaking convention-led IR model a success – has shown he has no qualms taking the company in new directions. 入社して25年、 そして創業者であるシェルドン・アデルソン氏の後 を正式に継ぐ人物として訓練を受けて6年、ロバート・ゴールドスタ イン氏は、アデルソン氏が"がん"でこの世を去った後の今年1月、ほ ぼ間違いなく世界最大であるカジノ事業者の手綱を握った。 ゴールドスタイン氏は、アデルソン氏が治療のために仕事を離れ ていた2019年に代役を務めながらしっかりとその役目を務めた。そ の結果、彼が会長兼CEOに就任したことは当然のこととして受け止 められた。また、未亡人となったミリアム・アデルソン博士が発行済 み株式の約57%を手に入れたことで、会社の支配権がどう物事を 変化させるかという小さな懸念もひと段落した。 ゴールドスタイン氏が以前務めていた社長兼COOという役職に 就任したアデルソン氏の義理の息子、パトリック・デュモン氏とのサ ンズの新経営陣コンビは一刻も無駄にすることなく、彼らが思い描 く会社の未来を形作り始めた。3月、LVSはラスベガス・ストリップに 持つ全ての資産を62億5,000万米ドル(6,850億円)で売却する三者 間取引に合意したことを発表した。事実上、米国に物理的な事業を 一切持たなくなることを確実にした形だ。この取引の内訳は、米投 資会社アポロ・グローバル・マネジメント傘下のファンドからのラス ベガス事業の営業資産および負債を保有するLVSの子会社を買収 するための22億5,000万米ドル(2,450億円)、そしてザ・ベネチアン・ リゾート・ラスベガスやサンズ・エキスポ&コンベンションセンター といった不動産資産のためのVICIプロパティーズからの40億米ドル (4,400億円)。 LVSは、本社こそラスベガスに置き続けるものの、その焦点の大 部分を、少なくともコロナ前には大きな利益を生み出していたマカ オやシンガポールの統合型リゾートがあるアジアにシフトする。 ゴールドスタイン氏は当時このようにコメントしていた。 「アジアがこの会社の柱であることに変わりはなく、我々の意識 の中心にはマカオとシンガポールでの開発がある。常に当社施設お よびそれらのコミュニティに再投資する方法を模索している」 その後LVSはマカオに喜んでさらに1兆円以上を投資するつもり であり、マカオ法人のサンズ・チャイナへの持ち分を引き上げること を検討すると断言した。 ゴールドスタイン氏はまた、オンラインゲーミングへの投資も示 唆しており(おそらく米国で拡大するスポーツベッティング分野)、こ れはかつてオンラインポーカーの自由化を阻止するためには「何で も」すると断言していたアデルソン氏の断固たる反対の立場から大 きく脱却していることを意味する。他にも米国および海外でチャンス が待ち受けている可能性がある。LVSはニューヨークとテキサスで のカジノ法案を注視していることが知られており、以前にはタイに 関心があることも表明していた。 それでも今のところは、アデルソン氏の画期的なコンベンション 主導型IRモデルを成功に導くために尽力したゴールドスタイン氏 は、会社を新たな方向へと向かわせることに何の迷いもないといっ た態度を示している。
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