Inside Asian Gaming

IAG JAPAN OCT 2021 44 marketing strategies. Consequently, the scope of data collection and processing has reached new levels. The majority of this data concerns personal information of customers, visitors and employees, which triggers the requirements of national personal data and privacy laws. Given the nature of the IR industry, patrons’ personal information has always been considered especially sensitive. Now, new categories of high- risk data are subject to collection, including data generated from digital payment transactions – and prospectively cashless gaming transactions in future – as well as health code tools, such as COVID-19 tracing apps, vaccine passports and test results. With the increased volume and sensitivity of the information captured, data privacy compliance has become a critical business requirement applicable to the vast majority of IR business operations. INCREASING PRIVACY REGULATION AND ENFORCEMENT At the same time, the legislation of data privacy has continued to evolve, and regulators in the region have become ever-more active in enacting and 故に、データは、在庫管理からスタッフの配置およびマーケテ ィング戦略まで、IRビジネス全体に決定を伝えるために必要不 可欠な要素となってきた。結果、データ収集の範囲と処理が新 たなレベルに達している。このデータの大半が、顧客、訪問者お よび従業員の個人情報に関係しており、そこでその国の個人情 報およびプライバシー関連法が発動する。 IR業界の性質を考えると、常連客の個人情報は常に、特に慎 重に扱うべきだと考えられてきた。現在、ハイリスクデータの新 たなカテゴリーが収集対象となっており、デジタル決済から生じ たデータ（そして先を見越すと将来のキャッシュレスゲーミング 決済）や、新型コロナ追跡アプリ、ワクチンパスポートおよび検 査結果などの健康コードツールなどがある。捉えられる情報量 およびその機密性が増していることで、データプライバシーコン プライアンスが、大多数の事業者に該当する極めて重要な事業 要件になってきている。 プライバシー規制と法執行の増加 同時に、データプライバシーの法整備は継続して進化してお り、その地域の規制機関は、個人情報の収集及び使用に関する 新データプライバシー法の制定・執行においてこれまで以上に 積極的になってきている。これら新たな規定の中には域外適用 の効果があるものもある。つまり、海外の客から個人情報を集 める事業者は、ある特定の状況においてその客の住んでいる法 域の法の要件に従う必要がある。 中国の新個人情報保護法 最近まで、中国には、個人情報の取り扱いに特化した包括的 な法律はなく、代わりに特定の業界における個人情報処理の基 準に対処した業界特有の多くの規制に頼っている状態だった。 今年8月、中国政府は個人情報保護に関する新法を可決さ せ、2021年11月1日に施行。この新個人情報保護法は、中国国 ALL-IN DIGITAL