Inside Asian Gaming
2021 年 10月 IAG JAPAN 29 ゲームタイトルやコンセプトを、グローバル市場からアジアへとクロスオーバーす る、またはその逆についてどう思いますか?うまくいくでしょうか? 確実にSGにとってはうまくいきます。我々にとっ てこれは、きっちり確認されている戦略と言える でしょう。ゲームを取り上げて、特定の市場に対 応でき、その市場に親しんでいるスタジオを活 用して、それらを世界に出す。ゲームをグローバ ルに売り出す上で、非常にうまくいくことが証明されています。例え ば、SG用ポットメカニクスですが、世界的に当社のポートフォリオ全 体で見られます。『88 Fortunes』は最も成功しているブランドの1つ ですが、『Dancing Drums Prosperity』や『5 Treasures Explosions』 と呼ばれる『88 Fortunes』の拡張版は、現在北米で最も人気のある ゲームです。 もう一つが、グローバル市場からアジア太平洋にゲームを持って くることです。我々は、グローバルコンテンツに巨額の投資を行って おり、『Kraken Unleashed』や『Cash Falls』などのゲームに関して は、オーストラリア市場でPersistent Cash(持続的キャッシュ)のよ うな新カテゴリーを作り出しています。それらゲームを持ち、オース トラリアや北米のような市場で証明し、そしてそれをアジア太平洋 に持って帰ってくることができます。 他の市場からゲームを持ちこみます。 最近フィリピン市場で発売された『For- tune Coin Boost』がその例です。特に類 似したプレイヤー層を持つオーストラリ アで成功しているなら、リスクが軽減さ れるためです。 当社グローバルスタジオからの主要なゲーム機能とイ ノベーションを順応させ、それらをアジアの商品ロードマッ プへとカスタマイズします。アジアは国間および各国内の 両方の意味で非常に多様で、固有のプレイヤータイプがあ ります。ですので、異なるプレイヤー層に合うベストな機能 を選びます。 しかしながら、この地域では現地でのゲーム開発のほ うがうまくいっています。『Ying Cai Shen』がこのアプロー チを最もよく表す例になっています。うれしいことに、IGTは 北米市場でも『Ying Cai Shen』を発売しており、ここで生ま れたコンセプトがあちらの市場にも渡っているという状況 も見られています。 アジア市場だけに向けた努力に焦点を当てる一方で、私たちはアジア地域にもうまくクロスオーバーする西洋のゲー ムも出しています。ヨーロッパで発売されたゲームタイトルの多くが上手くクロスオーバーするということが分かって います。当初は西洋の観客を想定していて非常にうまくいったゲームの例が、『Gems Bonanza』、『Sweet Bonanza』、 『Gates of Olympus』のようなグリッドが大きなタンブリングゲームです。ヨーロッパとアジアのクロスオーバーで他 に大きな成功を収めているのが、『The Dog House』や『Fruit Party』、『Juicy Fruits』のようなヨーロッパ市場で人気が ある高ボラティリティスロットです。 アジアは人口も多く、多様であるために、多くのスロットゲームベンダー、トレンド、テーマそしてプレイスタイルが成 功することができます。 巻頭特集
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