Inside Asian Gaming

2021 年 8月 IAG JAPAN 73 日本 ゲンティンのシンガポールとマレーシアのIRがそれでもなお、 何年にもわたって広くその成功を証明してきている一方で、米 国にある3つのカジノのうちの2つ、RWLVとリゾートワールド・キ ャットスキルズについては潜在的な収益性に関する懸念があ る。同様に、同社のクルーズ船事業、ゲンティン香港は新型コロ ナによって壊滅的な打撃を受け、破産を回避する助けとなるよ う、最近債権者との協力による金融支援策を発表した。 財政力 世界中での事業展開と傘下に持つ子会社の多さによって、ゲ ンティンはニーズに合わせて財政資源を移動させるという技法 を長い間習得してきた。 その最も分かりやすい例が、問題を抱 えるニューヨークのカジノ、リゾートワールド・キャットスキルズ を所有する法人、エンパイア・リゾーツだ。同社は過去18カ月に わたって、ゲンティン・マレーシアから2億1,000万米ドル(230億 円)以上の資金供給を受けて破綻せずに操業してきた。 それでもなお、ゲンティンとその日本のコンソーシアムパート ナー(詳細は後で)が、自由に使える巨額の軍資金を持っている だけでなく、国内であろうが海外からの投資であろうが様々な 資金調達オプションを持っていることは一般に広く認められて いる。 6月にオープンしたRWLVに4,700億円を投じたにもかかわら ず、米上場の可能性という噂が、世界最大の投資市場への扉を 開く。ゲンティンがすでにマレーシア、シンガポール、香港の取引 所に上場しているという事実は言うまでもない。 横浜に話を戻すと、財政力がゲンティンの道を阻む問題にな る可能性は低そうだ。 MICE経験 ゲンティン・シンガポールは、この地域で最高峰と考えられて いるリゾートワールド・セントーサ・コンベンションセンターと付 随する施設によって横浜に確かなMICE経験をもたらしてくれる。 「ゲンティンにはリゾートワールド・セントーサとゲンティン ハイランドでの中規模から大規模の確かなMICE経験がある。 The Genting Singapore consortium appears to be a strong one, including three of Japan’s “big five” architecture, engineering and construction companies ゲンティン・シンガポールのコンソ ーシアムは強力なものになるよう で、日本のスーパーゼネコン大手 5社「ビッグ5」のうちの3社が参加 する。

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