Inside Asian Gaming

IAG JAPAN JUN 2021 36 なく、アジア進出の取り組みを監督するために新たに創設したイン ターナショナル・プレジデントという役職に元CEOのボビー・ソー パー氏を任命し、コーポレート・ファイナンス部門プレジデントのク リス・ジョーンズ氏は同社が資金確保および建設作業の加速に関 して「楽観視している」と述べた。 それに比べると不確実な計画が、現在はミダンシティリゾート コンプレックスとして知られる元シーザーズ・コリアプロジェクト だ。ラスベガスのカジノ大手シーザーズ・エンターテイメントはす でに手を引いている。シーザーズは2月に元パートナーである広州 R&Fプロパティ株式会社に同開発に持っていた50%の持株を売却 し、それに続いて文化体育観光部は3年間のオープン期限の延長 要請をはねつけた。広州R&Fには代わりに12カ月間の延長が認め られた。 2015年1月に初めて2つのIRライセンスへの一般入札が発表さ れたときには34件もの関心表明、そして6件の提出があった同市 にとってはハッとするような現実だ。ヘ・ポダ氏はこう話す。 COVER STORY 「カジノは外国人専用であるため、これらリゾートが成功する には、本当の意味で国内観光をターゲットにして、ファミリーやステ イケーション客にサービスを届ける必要がある。 パラダイスシティはアートとK-POPをテーマにしている。当初の コンセプトは、週末にはコンサート、アート、文化を通じてアジアの K-POPファンを呼び込み、平日はその空港へのアクセスの良さか らMICE客を引き付けるというものだったと思う。 新型コロナがこ れらすべてを変えてしまい、彼らは非常に苦戦している。 ウォーターパーク、そのままの自然を体験するハイキングトレイ ル、そして持続可能性をテーマにしたリゾートというモヒガンのコ ンセプトは(もしこのままであるならば)、ファミリー層に喜ばれる ものであり、国内外から旅行客を呼び込むだろう。 両リゾートともに、成功するにはよりエンターテインメント性の 高い施設へと多様化していく必要がある。」 必然的に、中国は、韓国の外国人専用カジノ業界のいかなる回 復においても鍵を握ったままだ。そして、ここ最近の幾多の試練に

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