Inside Asian Gaming
2021 年 6月 IAG JAPAN 21 Jeju is home to half of South Korea’s 16 foreigner-only casinos 済州島には韓国に16ある外国人専用カジノの半分がある 韓 国以上に脆弱なアジアのゲーミング市場は 思い浮かばない」 そう語るのはクレバナウ・コンサルティングの プリンシパル、アンドリュー・クレバナウ氏。新 型コロナのパンデミックがアジア・太平洋地 域で残したダメージを調査している。 「16ある外国人専用カジノはそのゲーミング収益の全てを近 隣国からのゲーマーに100%依存している。これによって同セクタ ーは、地政学上のまたは自然によるものを含むいくつもの脅威に 対して脆弱になっている。 韓国のカジノ業界は、コロナの感染拡大が収まれば最終的には 回復するだろう。しかし大打撃を与える同様の事象に対して常に脆 弱である状況は変わらない。 国民がカジノに足を踏み入れること を禁じる東アジアの各国は、統合型リゾートが国に与える経済的影 響を一切享受することはない。韓国のカジノ業界の歴史は1967年 に遡り、韓国で最も大きな勢力を持つパラダイス・グループ傘下の 国内初のカジノ、仁川オリンポスホテルカジノがオープンした。 そのちょうど40年後、パラダイスは、この先のより明るい未来に 対する業界の希望を一足先に披露するような形で、韓国初の統合 型リゾート、パラダイスシティを初代仁川オリンポスホテルから歩 いてすぐの場所にオープンさせた。 2017年4月にオープンしたパラダイスシティは、国内で現在営業 する3つの統合型リゾートのうちの1つで、他の2つ、ランディング・ インターナショナル・ディベロップメントの済州神話ワールド(2018 年2月開業)とロッテツアーの済州ドリームタワー(2020年12月開 業)はその名の通り、観光地である済州島に位置している。 巻頭特集 「
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