Inside Asian Gaming
2021 年 5月 IAG JAPAN 67 具体的な例としては、占有者の需要に基づいて調整される(個 々のホテル客室、事務所など)各占有スペースの(空調)可変風量 システムがあります。これは通常、各ユニットの可変風量装置を介 して強弱を調整する建物のメイン冷房システムと統合されていま す。このシステムが効率的に機能していることを確認するだけで も、毎年大幅なコスト削減につながります」 この節約を総体的に見てみると、LEED認定を取得したグリーン ビルディングは、従来のビルディングよりも25%少ないエネルギー と11%少ない水の使用ですむことが示されている。グリーンビルデ ィングはまた、直接的な結果として資産価値を7%高めてくれる。 また、独立したコミッショニングマネージメントがある時に建設 期間中の追加のプロジェクト費用を意味する一方で、これらの費 用は、稼働期間中の数年間に何度も取り戻すことができる。 スアレス氏は、「理想的には、コミッショニングはプロジェクトの 初期段階から行うべきです。このアプローチが不可欠だと考えま す。なぜならこの初期のコミッショニング段階で問題を確実に明ら かにすることで、障害が軽減されるからです。これにより、後で発見 された場合に修正がより困難でコストがかかる可能性のある悪影 響を回避することができ、建築サービスが設計意図を満たしている という所有者の信頼が高まります。 我々にとってコミッショニングとは、プロジェクトの進行をシー ムレスに進め、新しい建設、改修、または設備プロジェクトのリスク を軽減するために、所有者、設計者、建設チームとが協力して行う 品質重視のプロセスです。そうすることで、建物サービスシステム が明確な目的を満たし、エンドユーザーの要件とスケジュールに 見合うよう最適に運用・統合されることを保証します。 これは、コムテックアジアのようなココミッショニングマネージ メントチームを雇うことが、建物の長期的なエネルギー節約と持 続可能性にプラスの影響を与えることを意味します」と締めくくっ ている 。 特集
Made with FlippingBook
RkJQdWJsaXNoZXIy OTIyNjk=