Inside Asian Gaming
2021 年 3月 IAG JAPAN 77 モヒガンは韓国・仁川に「インスパイア」を開発(23年開業予定)して おり、極東にも力を入れている。 ル・ホールディングス傘下にあり、佐世保市に設立された日本法 人。親会社の会長兼CEOのアレハンドロ・イエメンジアン氏はMGM リゾーツ元社長のやり手。 今年1月には米トライバルIR事業者モヒガン・ゲーミング&エン ターテインメントとパートナーシップ締結し、体制を強化した。その モヒガンは韓国・仁川に「インスパイア」を開発(23年開業予定)し ており、極東にも力を入れている。 ライバル事業者からは「財政面、実績面ともバランスが取れてお り、有力候補のひとつ」と一目置かれる存在だ。 カジノ・オーストリア・インターナショナル 1 9 6 8 年 にオーストリア 政 府 ( ホ ールディング会 社 Österreichische Beteiligungs AGを通して33%の株所有)により設 立された国営の老舗IR事業者。オーストリアで12カ所事業展開し ているが、どれも日本で開発するIRの規模ほどの大きさではない。 長崎では著名な建築家の隈研吾氏の協力を得てハウステンボ スと調和させた小粋な和風空間を演出。湯治のノウハウやウィー ン、ザルツブルグでの実績から音楽、学会誘致に自信を持つ。日本 法人の林明男社長は「国営企業ならではの安心、安全、安定がわ れわれの強み」と強調する。その一方でライバル事業者からは「国 営企業だけに、やはり柔軟性に欠ける面があるのでは」と指摘さ れている。 カレント・グループ 香港資本。IR事業、不動産、金融、エンターテインメント観光事 業に投資してきたSRCグループに属し、もうひとつのSHOTOKUは 横浜IRに参加の構え。カレントは早くから長崎市と佐世保市に事 務所を置き、2年前の長崎セミナーにも参加するなど、地域密着で アプローチしてきた。 鈴木保代表の出身母体、マカオのソフィテルマカオ・アットポン テ16、香港に上場するゲット・ナイス・ホールディングスなどから3 億4,000万円の資金を調達済みとのこと。ゲット・ナイスのカジノ経 験としては、以前マカオのグランドワルドホテル&カジノの65%の 株式を保有したことがあり、2013年に446億円でギャラクシー・エ ンターテインメント・グループに売却した。 エンタメ系に強く、交通インフラ整備や「防災IR」というコンセプ 日本 Mohegan is currently putting a lot of effort into the far east, including the development of Inspire Korea in Incheon, South Korea.
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