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2021 年 3月 IAG JAPAN 21 サンズ・チャイナは今年中にザ・ロンドナー・マカオの新しい外観をお披露目する予定だ 巻頭特集 世 界中から喝采を受けた2007年のザ・ベネチア ン・マカオのオープン、そして2016年のザ・パ リジャン・マカオのオープンとは全く異なる雰 囲気の中、サンズ・チャイナのマカオ最新統合 型リゾート『ザ・ロンドナー・マカオ』が2月、比 較的少ない人数のスタッフや地元の業界関係者が見守る中、静か にオープンした。 新型コロナウイルス感染症が海外旅行に今なお影響を与えて いること、そして言うまでもなく、創業者であるシェルドン・アデルソ ン会長兼CEOがつい4週間前に逝去したこともあり、重苦しいとま では言わないものの、その雰囲気は確実に控え目なものだった。 しかし、サンズ・チャイナと米親会社であるラスベガス・サンズ は、ザ・ロンドナー・マカオがこの先ずっと最も明るく輝き、その前 身であるサンズコタイセントラル(SCC)の残念な業績を、コタイス トリップの同業者たちと同じくらい目も眩むほどの高さにまで引 き上げてくれると大きな期待を寄せている。 20億米ドル近い費用をかけたザ・ロンドナーは、サンズ・チャイ ナが手がけるマカオのテーマリゾートとしては3つ目で、特に中国 人観光客に訴えかけるよう設計された明らかなイギリス風の特徴 を持つ。ここ数年、中国国内および海外で行われた調査から、に中 国人旅行者の間で、最も人気の高い旅行先はフランス、イタリア、 そしてイギリスであることが分かっており、最初の2箇所はすでにサ ンズのパリジャンとベネチアンによってカバーされている。 「ブランディングの観点からいうと、ザ・ロンドナーは理にかな っている。なぜなら、彼らはテーマのある世界を創造しているから だ」と、元サンズ・チャイナのマーケティング部門エグゼクティブバイ スプレジデントで、最近ではギャラクシーエンターテインメントグル ープの最高マーケティング責任者を務めた経験を持つ独立系コン サルタント兼顧問のケビン・クレイトン氏は説明する。 「彼らはすでにベネチアをテーマにした世界、パリをテーマに した世界を持っている。そして次はロンドナーだ。パリジャンが検 討されていた2010年頃、少しリサーチを行ったサンズにとって、か Sands China will unveil the new exterior of The Londoner Macao later this year.

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