Inside Asian Gaming
2021 年 2月 IAG JAPAN 69 Japanese authorities are known to be attracted to the IR model in Singapore, home to Genting Singapore’s Resorts World Sentosa. 日本当局は、ゲンティン・シンガポールのリゾートワールド・セントーサがあるシンガポールのIRモデルに憧れを抱いてきたことはよく知られている 日本 ゲンティン・シンガポールは日本でのその手の内を隠している が、これはマレーシアの親会社が今世紀最初の10年間にシンガポ ールで採用した戦術が成功したもので、その際、非常に切望され ていた2つのIRライセンスのうちの1つを確保したのだ。マイナス面 として、ゲンティンのビジネスは世界的なウイルス感染拡大の影響 で、おそらく世界のどの大手ゲーミング会社よりもカジノクルーズ ビジネスに大きく関わっていることを考えると、壊滅的な打撃を受 けている点が挙げられる。ゲンティンが世界中で手を広げようとし ている時に、これほど悪いタイミングはない。43億米ドルのゲンテ ィン・ラスベガスが完成間近の中、リゾーツ ワールド ニューヨーク とマレーシアで自国運営を行うリゾーツ ワールド ゲンティンはと もに、ウイルス感染拡大の憂き目に遭っている。リム・コック・タイ 氏の息子であるリム・ケオン・ホイ氏(2020年アジアンゲーミング パワー50で30位にランクイン)は、クルーズ事業でウイルス感染拡 大関連のトラブルが発生する中、流動性を維持するために債権者 への支払いを全て停止した後、8月にゲンティン香港の副CEOを退 任した。 11月には、2020年第3四半期のアップデートの一環として、ゲン ティンの日本に関する「開発を継続して監視し、RFPを予想する」と いうこれまでの文言から、次のより慎重なトーンに変更された。「正 式な入札手続きが始まった時にIR事業者公募(RFP)の条件および 投資環境を評価し、これらの条件が当グループの投資条件を満た した場合に提案に回答する予定だ」。 これはゲンティンの最初の欠点になり得るか? ブルームベリー・リゾーツ は、フィリピンで最も成功したIRと言 われるソレアのオーナー兼運営会社。同社は日本に関心を示して おり、一時は和歌山とのつながりもあった。しかし、最近は動きが 非常に静かで、これはおそらく母国のウイルス感染拡大を乗り切る ことに集中しているためだろう。12カ月前にIAGから日本について 質問を受けた際、会長兼CEOのエンリケ・ラソン・ジュニア氏は、立 地、規制、IR費用の見積もりの増加などが明確になっていないこと を強調。これは間違いなく、今でもあまり変わっていない。 ナガコープ の会長兼CEOチェン・リップ・キョン氏(2020年アジ アンゲーミングパワー50で12位にランクイン)は、過去25年間、拡 張モードに入ったままだ。同社はメコン川に係留された船として 1995年に開業して以来、チェン氏はプノンペンでの70年に及ぶカ ジノ独占ライセンス、非常に有利な税制と規制体制、そして2006 年には香港証券取引所に上場するなど、勝ち続けてきた。同氏は 4億米ドルのナガ2を海岸に建設し、35億米ドルのナガ3の開発を 「全速力」で進めている。それだけでは不十分と言わんばかりに、
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