Inside Asian Gaming

2021 年 2月 IAG JAPAN 63 The field will continue to thin as candidate operators, investors and other interested parties continue to partner up, and some operators relegate Japan to the “too hard” basket. 候補事業者、投資家そしてその他の利害関係者 が継続してパートナーを組んでいく中で、レース 参加者は減り続けていく。そして一部の事業者 は、日本を「難しすぎる」に分類している。 外資系企業の中で最大のチームを擁しており、東京にあるギャラ クシー・エンターテインメントジャパンのオフィスでは約25名の社 員が勤務している。ギャラクシーは、ギャラクシー・マカオのオーク ラブランドのホテルで日本の実力をアピールしたり、モナコで158 年の歴史を持つSBM(世界的に有名なモンテカルロカジノのオー ナー事業者)の株式を5%保有していることで、中国のルーツを弱 め、ヨーロッパの趣を強めて入札に臨んだりしている。 マイナス面として、ギャラクシーは日本でかなり長い間活動して きたが、コンソーシアムのパートナーをまだ発表しておらず、日本 の特定の場所に焦点を当てていないことが挙げられる。また、現 在の4カ所のどれかにギャラクシーが興味を持つかも疑問だ。長 崎と和歌山は規模が小さすぎるし、大阪はすでに撤退してMGMに 任せているし、横浜はこの記事のパート1でも紹介した通り、問題 がいくつもある。その中でも特に重要なのは、来るべき市長選挙 と、多くのの横浜市民や一部の市長候補者によるIRへの反対姿勢 である。ギャラクシーがライセンスの取得を目指す場合、人口の多 い東京(お台場か旧築地市場)か愛知(名古屋にある中部セントレ ア空港の隣)のいずれかを選ぶはずだが、どちらも公式に宣言して おらず、また、時間切れが確実に迫っている。 そして最終的には、日本がこのような強大な中国企業を受け入 れるかどうかという疑問が残る。ギャラクシーは、香港とマカオに ルーツを持つ会社であると主張するだろうが、日本ではそう認識さ れることはないはずだ。 メルコ は、15年前から日本に対し、執着に近いものを持ち続け てきた。会長兼CEOのローレンス・ホー氏は、日本への情熱を定期 的に見せている。同氏は、「必要なことは何でもする」という有名な 言葉に加え、同社が日本のIRライセンスを勝ち取った暁には、自身 と幹部チーム全員が日本に移住することを約束した。マカオのシテ ィー オブ ドリームスの旗艦ホテル、モーフィアスには、和式トイレ まであるのだ。過去に「大阪ファースト」を貫いていた同社は、現在 は「横浜ファースト」に切り替えている。昨年12月、メルコはIAGに対 して、ウイルス感染拡大中であるにもかかわらず、日本のIRに100 億米ドルを投資する意思があることを認め、パートナーシップの成 功を収めた過去の実績を指摘し、「経営と運営には日本の文化が 組み込まれている」と主張した。 マイナス面では、公平であろうと なかろうと、メルコの「内容より形式優先のアプローチ」を批判する 声もあり、同社が同業他社よりも大胆でリスクを冒していることは 間違いない。これが、日本人のデザイン、美、技術への執着を考えた 日本

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