Inside Asian Gaming
2021 年 2月 IAG JAPAN 59 Las Vegas Sands, operator of The Venetian in Las Vegas, pulled out of Japan’s IR race in May 2020. ラスベガスのベネチアンを事業するラスベガス・サンズが2020年5月に日本のIRレースから撤退 に近い仁川に2017年にオープン。セガサミーは、2020年2月に 横浜のIRに向け、コンセプトや竣工予想図を公開するとともに、 イギリスの建築デザイン会社フォスター・アンド・パートナーズと のいくつもの提携も発表し、横浜のIR誘致を進めていることを 明らかにした。セガサミーの里見治会長は、2020年のアジアン ゲーミングパワー50で44位にランクイン。息子である里見治紀 氏は、代表取締役社長兼グループCOOである。 オカダ という名は、IAG読者ならご存知だろうが、岡田和生氏 と、同氏がフィリピンで設立したIRのオカダ・マニラを指す。岡田 氏は、スロットマシン製造業者のアルゼ、オカダ・マニラの親会 社の株式会社ユニバーサルエンターテインメント、そして筆頭株 主と副会長を務めたウィン・リゾーツなどを通して、この業界で 数十年にわたり活躍してきた。過去10年間のほとんどを苦しい 訴訟に巻き込まれた同氏が日本に進出するという確かな話を 聞いたことはないが、IRの経験で言えば、他の日本のビジネスマ ンよりも多いと言える。 ラスベガスの事業者 日本とアメリカには複雑な関係があり、これは第二次世界大戦 後の時代にまで遡る。確かにアメリカは、日本に大きな影響力を持 っていたし、現在でも在日米軍基地が23カ所あり、約5万人の人員 を抱えている。扶養家族や契約社員を数えれば、この数字は10万 人のアメリカ人に膨れ上がる。野球は日本の国民的スポーツであ り、一部の日本人は冗談半分で「51番目の州」と自国を呼ぶことが ある。 専門家の中には、日本は中国との関係が時に対立していること から、マカオの大手事業者よりもラスベガスの大手事業者を好む のではないかと指摘する声もある。唯一の問題は、シーザーズ、ラ スベガス・サンズそしてウィン・リゾーツというラスベガスの主要IR 事業者4社のうち、3社が日本でのIR入札から撤退していることで ある。 ラスベガス・サンズが日本からの撤退を発表後初の収支報告 で、当時の社長兼最高執行責任者(現会長兼CEO)のロブ・ゴール 日本
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