Inside Asian Gaming
2021 年 1月 IAG JAPAN 89 “We needed to improve all of that so we can compete with places like Macau and Singapore.” – Tabcorp’s Larry Mullin in 2011. 「我々はマカオやシンガポールの ような場所と競争できるよう、その 全てを改善する必要がありました」 ータブコープ社ラリー・マリン2011年 ち ょうど2011年にカレンダーがめくられた時、オー ストラリアで最大のゲーミング企業タブコープの カジノ部門CEOであるラリー・マリン氏は、オース トラリアに4つあるカジノについて自社の壮大な 計画を概説していた。 Inside Asian Gaming(英語版)の2011年1月号の掲載されている 広範なインタビューの中で、マリン氏は、クイーンズランド州にある 3つの施設(トレジャリーホテル&カジノ・ブリスベン、ジュピターズ ホテル&カジノ・ゴールドコースト、ジュピターズ・タウンズビル)の アップグレードに費やした6億2,500万豪ドルを例に出しながら、タ ブコープがどんな状態で、シドニーの旗艦施設のスター・シドニー に10億豪ドル(約792億万円)かけた改築の真っ只中にいたのかを 説明した。 同社の非ゲーミングアトラクションの強化とは別に、支出の 75%をレストラン、ホテル、ナイトライフとその他のエンターテイメ ントに割り当てたその考えは、つい先日マカオとシンガポールで事 10年前 業開始となったワールドクラスのIRに本物の代替品を提供するこ とにあった。 「私は、(オーストラリア)市場における課題の一つは、VIPビジネ スまたはアジアでよく見かけられる業種の観点から言えば、ただ 現状で良いと満足してしまっていたことだと思います」と、当時マリ ン氏はIAGに語った。 「我々はそれらの顧客に提供する製品で競争力を持っていま せんでした。。つまり、弊社がここシドニーのような素晴らしい場所 に存在していても、その訪問を満たすためのおもてなしを提供して いなかっただけなのです。だから今、我々は必ずやこの街で海外の お客様に最高のスイート体験を提供し、また彼らにゲーミングエリ アでのVIP体験も提供するつもりでいます。我々はマカオやシンガ ポールのような場所と競争できるよう、その全てを改善する必要が ありました」。 10年早送りすると、オーストラリアのカジノはVIPスペースでまっ たく新しい逆風に直面しているが、マリン氏の展望は進化し続けて
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