Inside Asian Gaming

2021 年 1月 IAG JAPAN 73 It is clear that enterprises relying on the aggregation of large numbers of people as the foundation of their respective business models are at risk of floundering in a post-pandemic world. それぞれのビジネスモデルの基礎として大人数の集まりに依存して いる企業は、ほぼ全てをリモートで行うことが流行しているパンデミ ック以降の世界では不振に陥るリスクにある。 念のために、米国での商業は今回のパンデミックがその変化を 加速させる前からすでに、より没頭できるオンライン体験を好む方 向に向かっていた。 仮想現実やマルチプレイヤーのビデオゲーム はすでに伝統的なエンターテイメントの流通プロセスの中間段階 を無くしており、大きなマスメディア複合企業はそれに気が付いて いる。その対応として、ディズニーやユニバーサルスタジオのような 企業は大きく多様化し、テーマパークコンテンツを活用し、そして それだけに頼らない様々な商品や配信サービスを提供している。 その点において、ゲーミング事業の少なくともある部門は、オン ラインコマースへの目を見張るシフトから利益を得ている。米国で のスポーツくじは、巨大な成長を経験しており、配信とデジタルネ ットワーキングの技術進歩を活用して、効果的にカジノゲーミング セクターの需要と供給の原理を変えている。2018年に最高裁が制 限を撤廃したことで可能となったその類いまれなる進歩は、ロック ダウンの結果増えた自由時間によって過熱し、ベッティング・ターン オーバーの大幅な増加につながっている。以前はFanDuel、Draft- KingsそしてBarStoolまで、ファンタジースポーツのみに焦点を当 てていたメディアは現在、独自のスポーツくじを運営しており、その 取引の大半がオンライン上で発生している。この分野の拡大は続く 可能性が高い。従来型のカジノは、健康上の安全に懸念がある中 で楽しみのためにリゾートへと赴くのに気が進まない多数の消費 者に向けてオンラインスポールゲーミング商品を売り込もうとして いる。 また、以前は生真面目であったカジノ所有者たちがオンライン の世界に将来の成長を求めており、この分野でのM&A取引の数は 増えることが予想される。米国でスポーツゲーミングにとってプラ スとなっていた教訓の一部を適用した場合、テクノロジーやオンラ イン商品提供へのシフトはどのようにして、アジアのカジノゲーミ ングの未来を形作るのに役立つより重要な役割を果たすことにな るのか? オンラインや配信コンテンツがより多くの人の動いていない意 識を捉える中で、一般消費支出をめぐる競争は激化している。この 環境の中で、IRは競争力を維持するために、消費者の変化する好 みを考慮に入れた革新的な新商品を開発する必要があるだろう。 最も重要なのは、全てのカジノの取引活動がゲーミングフロアの みで行われるという考え方だ。規制上の要件と、安全を最大化する コラムニスト

RkJQdWJsaXNoZXIy OTIyNjk=