Inside Asian Gaming

2021 年 1月 IAG JAPAN 71 A s the millennia’s third decade arrives, (that’s right – it starts in January 2021 not 2020) we examine what’s in store for Asia’s casino gaming space and its potential evolution. Some of the questions I'm interested in exploring include technological advancement, the changing competitive landscape, digital currency adoption and regulatory oversight. My view is that to successfully recover business, the industry should offer a variety of differentiated products to address a market that has experienced a fundamental shift in consumer behavior. One of management’s highest priorities is finding a sustainable path to profitability. However, conducting normal operations amid the need for advanced security and surveillance routines while monitoring large groups of people has proved difficult in essentially a bio-hazard environment where everyone is required to field personal protective equipment. This has led to reduced customer traffic and considerably lower revenue. The deployment of PPE has created an environment where customers and employees can at least feel relatively safe, allowing the casinos to maintain a minimum level of commerce as opposed to ceasing operations altogether. Yet these stopgap measures are unlikely to be enduring, ultimately leading to further declining turnover and requiring market participants to adopt innovative approaches in order to stem the declines. As work-from-home trends depress demand for office space in major cities’ commercial business districts, similar dynamics might be observed in the large casino halls of Asia’s integrated resorts. It is 2 000年代に入ってから20年が経過し、次の10年に入って いく中で、アジアのカジノゲーミング分野に今後何が起 きるのか、そしてその進化の可能性について考察してみ ようと思う。私が調べてみたいと興味を持つ問題に、技 術上の進歩、変化する競争環境、デジタル通貨の採用、 そして規制監督体制などがある。ビジネスの回復を成功させるた めに、この業界は、消費者行動において根本的な変化を経験して いる市場に対応できる多様化された商品を数多く提供すべきだと いうのが私の考えだ。 経営陣にとっての最重要課題の1つが、収益性への持続可能な 道のりを見つけることだ。しかしながら、大勢を監視しつつ高度な セキュリティと監視ルーティンが必要な中で通常の業務を行うこと は、全員が個人用防護具の着用を求められる本質的に生物災害 という環境の中では難しいことが分かっている。これが、顧客トラフ ィックの減少、そして売上の大幅減につながっている。 個人用防護具の配備によって、顧客と従業員が少なくとも比較 的安全に感じられる環境を作り出されたことで、カジノは営業を 一斉停止するのではなく最小レベルの営業を維持することができ ている。しかし、これら一時しのぎの対策が長く持ちこたえられる 可能性は低く、最終的にはターンオーバーのさらなる低下につな がり、市場参加者には減少に歯止めをかける革新的なアプローチ の採用が求められる。 自宅からのリモートワークのトレンドが大都市の商業区域の事 務所スペース需要を弱める中で、アジアにある統合型リゾートの 大型カジノ店で同様の流れが見られるかもしれない。それぞれの ビジネスモデルの基礎として大人数の集まりに依存している企業 は、ほぼ全てをリモートで行うことが流行しているパンデミック以 降の世界では不振に陥るリスクにある。 プロスポーツリーグはそれでも、入場者数に制限はあるもの の、大幅に売上を失うという惨状を免れている。それは主に、オン ラインやテレビ放送パートナーから生まれる巨額の売上によるも のだ。それこそが、パンデミック中にあっても大半の大規模リーグ がプレイできている理由であり、航空、ホテル、映画館、ショッピング モール、そしてもちろんIRといった他の多くの消費者業界を悩ませ ている事業中断を回避している。今後、オンラインやメディアのカメ ラがないエンターテイメント活動への需要はパンデミック前の水 準に回復できるのかという疑問はこのことによってはぐらかされて いる。 コラムニスト