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2021 年 1月 IAG JAPAN 23 経済の再活性化、特に地方の経済再生だ。世界のトップを走る自 動車および電化製品業界が主役となった戦後の目を見張る成長、 そして有名な1980年代の不動産バブルに行き着いた日本経済は 1991年末にバブルが崩壊し、その後本当の意味で回復することは なかった。コメンテーターたちは、最初この現象を「失われた10年」 と言ったが、その10年はもう30年近くになっている。日本の金利は 0%あたりを行ったり来たりし、2000年以降は、GDP年間平均成長 率はちょうど1%を切るという異様に低い水準となっている。 日本は世界で最も人口減少が早く進んでいる国の一つで、現在 の1億2,600万人という人口は2040年までに1億700万人へと15% 減少すると予想されており、中にはその人口が2060年までにたっ た8,700万人にまで減少すると予想する人もいる。日本は世界で 最も高齢者の人口に占める割合が高く、人口の3分の1以上が60 歳以上、そして全国の平均寿命は85歳となっている。他のどの国よ りも人口に占める100歳以上の人の割合がはるかに高い。 停滞する経済と人口減少に加えて、日本は、その気候、地形、そ してプレートテクトニクスが原因で定期的に自然災害にも悩まさ れている。過去10年だけでも、台風、地すべり、地震、津波そして大 IR industry, and the Japan Racing Association, the world’s largest horseracing market with a whopping turnover of some US$27 billion in 2019. The oft-stated justification for the introduction of an IR industry to Japan is a re-invigoration of the economy, particularly that of regional areas. After spectacular post-war growth dominated by world- leading car and electronics industries and culminating in the infamous 1980s asset bubble, Japan’s economy collapsed in late 1991 and has never really recovered. Commentators initially referred to this phenomenon as the “lost decade”, but that decade is now nearly 30 years old. Japan’s interest rates hover around 0%, and her average annual GDP growth rate since the year 2000 has been glacial at just under 1%. 巻頭特集