Inside Asian Gaming

2020 年 12月 IAG JAPAN 21 9 45ヘクタールという広大な土地に建ち、3kmに渡ってビ ーチに面する40億米ドルのホイアナ統合型リゾートは、 あらゆる意味でゲームチェンジャーだ。また、川を渡れ ばすぐそこに豊かな文化が感じられる古都ホイアンが ある。 ベトナム、より具体的に言うと北でダナンと接するクアンナム省周 辺にとって、ホイアナはこの地域に高級宿泊施設とエンターテイメ ントオプションを加えてくれ、ホイアンの文化的魅力と海岸沿いの 美しい白浜を補完しててくれる施設だ。 しかし、同施設のオーナーである香港上場のサンシティグルー プ、ホスピタリティ投資家のVMSインベストメントグループ、そして ベトナムのリード投資企業のビナキャピタルにとって、それは今ま でで最も重要なカジノおよびIR運営への進出の試みを意味する。 サンシティは自社の関与に関してこう説明する。「サンシティグ ループの上場プラットフォームであるサンシティグループホールデ ィングスの観点から見ると、アジア地域の統合型リゾートおよびカ ジノへの投資拡大が狙いだ。この会社はロシアのカジノリゾート、 ティグレデクリスタルの過半数株を所有するサミット・アセント・ホ ールディングスの69.66%も保有し、マニラのエンターテインメント・ シティ地区に7億米ドルのホテルとカジノを開発することが決まっ ているフィリピン企業の51%も保有している。 株式投資を通じて、我々はアジアでの事業展開の拡大を目指し ている。特にカジノ付き統合型リゾートへの投資で。 自社で開発した初のIRであるために、ホイアナには高い期待を 持っており、ターゲット市場と営業戦略に関してマカオのホテルと は一線を画するものだ。ホイアナの市場ポジショニングはリゾー ト・デスティネーションであり、売上は(ゲーミング)テーブルからだ けではなく、その他施設からも返ってくる。 巻頭特集

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