Inside Asian Gaming
2020 年11月 IAG JAPAN 57 2020 パワー50 Solaire North, Bloomberry’s second major Manila IR, is currently being developed in Quezon City and should open just in time for the country to be well into its coronavirus recovery in late 2022. Meanwhile, Razon continues to wield enormous power in the Philippines thanks to his many business interests, most notably via port-handling giant International Container Terminal Services from which he first made his billions. He also has interests in power, mining, oil and gas, and earlier this year purchased a 25% stake in utilities firm Manila Water, injectingmuch-needed funding into an operation whose financial struggles have long earned the ire of Philippines President Rodrigo Duterte. Further winning the favor of government this year, Razon has been a significant contributor to the nation’s fight against COVID-19 – funding three quarantine facilities in Manila including a large 600-bed facility opened alongside Solaire in Paranaque in September. While Razon’s international aspirations remain cloudy – the US$100 million he spent on Jeju Sun in Korea in 2015 has failed to generate returns and Bloomberry has so far shied away from pursuing initial interest in Japan – it seems likely he will remain king of the mountain in Manila for some time to come. 多くの人 が迅速な新型コロナパンデミックの終焉に関心の目を 向けていた時、ラソン氏自身はもっと暗黒の日々が待ち構えて いると予測していたのは、同氏のビジネス感覚の現れである。 「今年、それを帳消しに出来ます」彼は、過去4月のブルーム バーグTVで語っている。 「私は、人々が食料を買ったり、お金を消費することにただ注 力しなければならなかったので、ウイルスと封鎖によって多大な る影響を受けたと感じています。人々は、ここから抜け出し貯蓄 率は劇的に上がるだろうと考えています。なので、個人消費はす ぐに回復するとは考えていません。 この状況でロックダウンを解除することは、非常に厄介でしょ う。その日その日のことだけでなく、しっかりした計画が必要で す。そして、多くの人が、これがどれだけ大変な事かを理解して いないと思います」。 7カ月先を行くラソン氏の予測は、現実となった。フィリピンは まだ新型コロナウイルス感染症の発生と封じ込めに苦戦してお り、マニラの統合型リゾートは営業再開したものの、わずか30% の稼働率となっている。 しかし、そのような先見性は長きに渡りラソン氏の力となって いる。ブルームベリー・リゾーツの背後にいて、所有者であり、ソ レアリゾート&カジノ事業者である人物は、その統合型リゾート をマニラのエンターテインメント・シティ地区における明確なマ ーケットリーダーと位置づけており、800の客室、360台のテーブ ル、1,600台以上のマシーンにより成長するEBITDAは、2019年 に418万米ドルを記録している。 ブルームベリーの第2番目の主要マニラIRであるソレア・ノー スは、現在ケソン市で開発中であり、2022年後半までのコロナ ウイルスからの回復へ向けた取り組みに十分間に合うよう開業 すべきである。 その間、ラソン氏は自身が持つビジネスに対する多くの興味 や関心のおかげで、フィリピンで巨大な影響を及ぼし続けてい る。中でも特筆すべきは、彼が初めて十数億ドルの富を築いた 巨大な港湾管理会社のインターナショナル・コンテナ・ターミナ ル・サービス(ICTSI)を介したものである。 彼はまた電力、鉱業、石油およびガスの株を持っており、今年 初めには、公益事業会社のマニラ・ウォーターの株を25%購入 し、財政的課題がフィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏の怒り を長い間買っていた事業に切望されていた資金を投入してる。 さらに今年政府の支持を得て、ラソン氏は新型コロナウイル ス感染症に対する国の戦いの多大なる貢献者となっており、9月 にパラニャーケのソレア沿いにオープンした600台のベッド設備 を含むマニラの3箇所の隔離施設を設置した。 ラソン氏の国際的な展望は曖昧なままであるが、同氏が 2015年韓国のチェジュ・サンに費やした1億米ドルは、資金回収 に失敗し、ブルームベリーはこれまでに日本への最初の関心を 追求せずに終わってしまった。それは、同氏がしばらくの間はマ ニラの山の王であり続けるように思える。
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