Inside Asian Gaming

2020 年11月 IAG JAPAN 55 2020 パワー50 In June it held a soft opening of its Vietnam integrated resort Hoiana, a joint venture between Suncity, local firm VinaCapital and Hong Kong’s VMS Investment Group. Facilities currently up and running include Hoiana Casino – comprising 140 gaming tables and 300 slot machines – Hoiana Shores Golf Club, some F&B outlets and the first of four hotels. The company has also increased its stake in Summit Ascent Holdings, which owns 60% of Russian casino Tigre de Cristal in Vladivostok, from 24.74% to 69.66%. The US$200 million Phase 2 expansion of Tigre de Cristal is due to open in 2022 adding new hotel space, bars, restaurants, retail and other non-gaming elements. Late last year Suncity acquired a 51% stake in listed Philippines firm SunTrust Home Developers Inc which in turn reached an agreement to develop and operate a US$700 million casino and hotel in Manila’s new Westside City Resorts World township. And a newly opened office in Wakayama highlights the company’s plans to develop an integrated resort in Japan. Clearly Chau himself has confidence in Suncity’s future: in April he exchanged loans he had personally granted the listed arm totaling HK$3.88 billion (US$500 million) into perpetual securities to providing added financial certainty, then committed to provide additional funds up to another HK$6 billion (US$775 million) if needed. Clearly Chau’s ambition remains as unwavering as ever. アルヴィン・チャウ氏 の一年を波乱万丈と呼ぶことは、新型コロナ のパンデミックを、軽い季節性インフルエンザと呼ぶようなものだ。 中国での経済成長の鈍化と中国政府による海外資金送金への 監視の高まりによって、すでにマカオのVIPゲーミング収益の後退に 直面していたジャンケットセクターは、入境口の扉を勢いよく閉め、 無期限でほとんどの国際的な移動を停止させている新型コロナに 不意を突かれた形だ。 8月、中国文化観光部は、中国本土の客をターゲットにしたカジ ノをオープンすることで、同部が言うところの国のアウトバウンド観 光市場を混乱させている海外観光地の「ブラックリスト」を作成した と発表した。具体的な場所の名は挙げられていないものの、同部は フィリピン、カンボジアそしてベトナムなどの東南アジアの法域を言 っているという見方でだいたい一致している。サンシティグループは その3つの国にVIPルームを持っている。 一方で、そのような課題の結果として、サンシティの流動性を疑 問視する噂がオンライン上で広がったことで、チャウ氏は表に出て、 サンシティの財務の詳細を明かすことを余儀なくされた。これは、伝 統的に目立たないように営業することを好む業界にとっては前代 未聞の動きだった。 一部のマカオジャンケットに関する「取り付け騒ぎ」の噂がさらに 広がったことを受けて、チャウ氏は「当社には不良債権や全クライア ントのチップデポジットを相殺する能力、そして十分な資金がある。 サンシティが非常に安定した財務状態にあることを繰り返し言いた い」と述べた。 このようなことがあっても、サンシティグループの上場子会社は 強気な動きで前進を続け、カジノ運営の世界へと向かっている。 6月、サンシティ、現地企業のビナキャピタル、そして香港の VMSインベストメントグループの合弁事業であるベトナムの統 合型リゾート、ホイアナがソフトオープンを迎えた。現在稼働し ている施設には、ゲーミングテーブル140台、スロットマシン300 台を持つホイアナ・カジノ、ホイアナ・ショアーズ・ゴルフクラブ、 一部の飲食店、4軒のホテルのうちの最初の1軒などがある。 同社はまた、ロシアのウラジオストクにあるティグレ デ クリ スタルの60%を所有するサミット・アセント・ホールディングスへ の持株比率を27.74%から69.78%に引き上げている最中だ。2 億米ドルのティグレ デ クリスタル第2フェーズ拡張は2022年の オープンが予定されており、新しいホテルスペース、バー、レスト ラン、小売およびその他の非ゲーミング要素が追加される。 昨年末頃にサンシティは、フィリピンの上場会社、サントラス ト・ホーム・ディベロッパーズの51%の株式を取得し、その後マ ニラの7億米ドルのウェストサイドシティ・リゾートワールドタウ ンシップでカジノおよびホテルを開発・運営する合意に達した。 そして新たに和歌山に開設したオフィスが、同社の日本での 統合型リゾート開発計画を際立たせている。 チャウ氏自身は、明らかにサンシティの未来に自信を持って いる。4月、同氏は個人的に同上場子会社に提供した総額38億 8,000万香港ドル(約530億円)の貸付を、永久債と交換し、財務 上の確実性を強め、その後必要であれば最大でさらに60億香 港ドル(約820億円)の追加資金を用意すると約束した。 チャウ氏の野望がこれまで以上に揺るぎないものになって いるのは明らかだ。

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