Inside Asian Gaming
2020 年11月 IAG JAPAN 47 2020 パワー50 venerated Sands Hotel to build his own convention center and developing the original Venetian on the Las Vegas Strip to ensure his convention customers wouldn’t lose their rooms to gamblers. The model hasn’t yet blossomed in Macau, but it’s proven a perfect fit for Singapore. Already an international business, financial and travel hub, Singapore received a critical piece of convention hardware with Marina Bay Sands’ 1.3 million square feet (121,000 square meters) of convention and exhibition space, packaged withmore than 2,500 guest rooms. Last year, Singapore’s government granted LVS a long-sought parcel for expansion and extended the gaming duopoly through 2030. LVS has committed to spend US$3.3 billion to add a 1,000 room hotel tower with its own rooftop pool, a 15,000 seat arena and, crucially, more MICE space, since the company says it can’t accommodate all the events that want to book. Marina Bay Sands’ reputation as a tourism promotion tool – Singapore and LVS officials tend to gloss over the impact of the 2008-09 global recession depressing visitor arrivals before the IRs debuted in 2010 – its success in an environment where local residents pay an entry free to gamble plus the open admiration of Japan’s then-Prime Minister Shinzo Abe made LVS seem like a natural for Japan. Japan’s rules dictating the nation’s largest MICE space for each IR also seemed tailor made for LVS. But as the process dragged on and regulations multiplied, Adelson no longer saw returns from Japan meeting his 20% benchmark. Some believe LVS will return to the Japan competition, particularly if Japan loosens some strings in the wake of COVID-19, and if Adelson can bid on a Tokyo IR, the national financial and commercial center that LVS says it prefers for IRs (Singapore is the only current LVS location that fits that bill). Meanwhile, LVS says it is looking for other development opportunities in Asia and beyond. At age 87, Adelson ain’t done yet. 彼が戻ってきたーー!! 2019年の健康上の問題の後、シェルドン・ア デルソン氏は万全の状態で戻ってきたようだ。ラスベガス・サンズが 日本の統合型リゾートレースから撤退するという5月の発表はアデ ルソン氏のルールブックそのままの大胆な動きであり、業界全体、 そしておそらく日本の首脳陣に対して目覚ましコールを与えたよう だ。アデルソン氏がそのような影響を及ぼすのは、彼がゲーミングビ ジネスの巨大ゴリラ(絶対的大企業)を作ってきたからだ。LVSは、あ らゆる米ライバル企業の2倍以上の時価総額を、そして香港証券取 引所で取引されるマカオのライバルたちの中でも最大の時価総額 を誇る。子会社であるサンズ・チャイナはギャラクシー・エンターテイ ンメントを僅差で上回っており、マカオのマーケットシェアの値も同 様に推移する傾向にある。 アデルソン氏が沼地からマカオ版ベガス・ストリップへと造り変 えたコタイの中央大通りに立ち並ぶ3つのIRによって、サンズは残り のライバルたちを客室数と小売で大きくリードしており、プレミアム マスゲーミングと非ゲーミング部門でトップを走っている。新型コロ ナからの回復は、プレミアムプレイヤーを中心に展開する可能性が 高いものの、マス市場こそが未来を意味する。マカオと中国本土の 当局は、この街を中国中間層の旅行先に位置づけを変えようとして いるからだ。その戦略が、2022年に予定されているマカオのコンセ ッション再入札において、中国と対立姿勢を見せるドナルド・トラン プ大統領への大口寄付者としてのアデルソン氏の位置付けを相殺 する助けとなる可能性がある。 それでも、サンズはマカオのプレミアム市場を無視してきてはお らず、フォーシーズンズとザ・ロンドナーにスイートの客室を追加し ている。ザ・ロンドナーはサンズコタイセントラルがリブランドされた 施設で、マカオの22億米ドル資本投資プログラムの中心的存在。新 型コロナが影響する前は今年に稼働開始予定だった。 シンガポールではマリーナベイ・サンズが、世界で最も称賛され るIR、そしてほとんどの年で最も大きな利益を上げるIRの地位を維 持している。今年10周年を迎えるシンガポールのスカイラインに加 わったこの象徴的な施設には、太陽の光が降り注ぐショッピングモ ールと、その有名な屋上インフィニティプールがあるが、何よりもこ の施設はアデルソン氏の会議主導型IRモデルの典型的な例になっ ている。アデルソン氏はMICEからゲーミングへとやって来た。独自のコン ベンションセンターを建てるために神聖なるサンズ・ホテルを購入 し、ラスベガス・ストリップにオリジナルのベネチアンを開発すること で、会議客がギャンブラーに部屋を奪われないようにした。このモデ ルはマカオではまだ花を咲かせていないが、シンガポールに完璧に マッチすることが分かっている。 すでに国際的なビジネス、金融、旅行のハブとなっているシンガ ポールは、マリーナベイ・サンズの12万1,000㎡の会議・展示スペー スが、2,500室以上の客室とパッケージとなり、会議のハードウェア の重要な部分を手に入れた。昨年、シンガポール政府はLVSが長ら く求めていた拡張というお土産を与え、2030年までのゲーミング複 占契約を延長した。LVSは、予約希望のイベントを全て受け入れる ことが出来ないとして、1,000室のホテルタワーと共に、専用屋上プ ール、1万5,000人収容のアリーナの追加、そして極めて重要となる MICEスペースの拡張に33億米ドルを費やすことを約束している。 (シンガポールとLVSの職員は、2010年にデビューしたIRの前に 来場者数を抑制した2008-09年の世界恐慌の影響を軽く扱う傾向 がある)マリーナベイ・サンズの観光プロモーションツールとしての 評判、地元住民がギャンブルするために入場料を支払う環境におけ る成功、そして日本の当時の安倍首相による心からの称賛が、LVS は日本に自然に合う相手であるように見せた。 各IRに国内最大のMICEスペースを要求する日本のルール は、LVSのためのオーダーメイドルールのように見える。しかし、プロ セスに時間がかかり、規則が増えたことで、アデルソン氏はもう日本 からのリターンが彼の20%という基準を満たさないと判断した。 中にはLVSが日本のレースに復帰すると見ている人もいる。特に 日本が新型コロナを受けて、一部の締め付けを緩めた場合、そして アデルソン氏が、LVSが、IRに相応しいと話す国の金融と商業の中心 地である東京でのIRに入札できるとなればだ(シンガポールは、LVS が展開する中でその要求を満たす唯一の場所)。その一方で、LVSは アジアや他の地域で別の開発の機会を模索すると話す。御年87歳、 まだまだ終わらない。
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