Inside Asian Gaming

2020 年11月 IAG JAPAN 27 2020 パワー50 社の永続年数や幹部としての任期に与えられるポイントは一部ある ものの、大部分が過去12カ月間の活動に焦点を当てて決定された ある時点でランキングとなる。「過去15年間に何をしてきたか?」では なく、「今何をしているのか?」、「最近何をしたか?」が重視される。そ のように、パワー50は非常にダイナミックであり、様々な理由でラン キングが上下する。 毎年リストの作成中に繰り返し起こる現象が、「自社の事業が拡 大したので、ランキングがアップするはずだ」という誤った推論だ。実 際のところは、上げ潮では全員が上がるということだ。原則として、 ランクインしている人の大半が毎年成長するビジネスを運営してお り、リスト内でのランキングを維持するだけでも年間での成長が求め られる。毎年毎年同じことをして、同様の結果を達成している人は、 年を経るごとにゆっくりとランクダウンしていき、より動きの多いプレ イヤーたちに追い越されていく。 ジレンマ このリストをまとめることにはかなり慣れてきているものの、アジ アのゲーミング業界が成熟し、差異がさらに微妙になるにつれて、 毎年作業の複雑さは増しているようだ。一体どうすればより小規模 な施設の単独オーナーと、はるかに大きな施設の新しい「雇われ」 COOを比較できるだろうか?まだ開業前の大規模施設と、何年も営 業を続けている小規模施設の比較はどうか?マカオのジャンケット 事業者対香港ジョッキークラブのCEOでは?または間もなく上場す るこじんまりとしたカジノ企業のトップと、国民のゲーミングが許可 されていない韓国のカジノチェーンの社長では?これらは、アジアン ゲーミングパワー50の選定委員会が格闘する種類の難しい問題だ。 このような類のランキングには常に批判や反対意見が付きまとう もので、よくあるのは軽視されたと感じる人々からの批判だ。よくラ ンキングなんて見ていない、または気にしていないというような声を 耳にするが、直接、または代理人を通じて、評価が低いことに対する 苦情を頻繁に受け取ったり、または翌年へのロビー活動のための連 絡を受けたりもする。またある場合にはランク入りすることが誰かの 怒りを買うことになることを恐れてパワー50ランキングに名前を載 せないよう働き掛けてくるようなケースもある。不思議なことに、こ れまで順位が高すぎると言って苦情の連絡をしてきた人は誰もいな い!

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