Inside Asian Gaming
IAG JAPAN OCT 2020 86 JAPAN Inside Asian Gaming:ギャラクシー・マカオとオークラの関係は どのように生まれたのですか? 門脇五郎氏: 2007年に私どもが取引をしている日本の大手金融 機関によりギャラクシー・エンターテインメント・グループ(GEG)が 建設を進めていた統合型リゾートについての紹介を受けました。 その大手金融機関はGEGを高く評価しており、内容も大変に興味 深いものであり、リゾート内に計画されているホテルについて関心 がありましたので、実際にGEGに会い、詳しい説明を受けることに しました。 GEGからは、建設中の統合型リゾートはこれまでに創られてい るいわゆるゲーミングリゾートとは異なり、ファミリーやカップルの 利用に焦点を当てたコンセプトの施設が中心であり、さらに計画 しているホテルは日本らしいきめ細やかさを模索しているとの説 明がありました。 GEGは、私どもがもっとも重要視しているおも てなしの精神や顧客の満足という点において同じヴィジョンを持 っていることを感じました。 それが始まりです。 IAG:なぜオークラはマカオでのパートナーとしてギャラクシーを 選んだのですか? GK: 当初、私どもは、ゲーミングリゾートでのホテルはオークラブ ランドに適さないと考えていました。 しかし、GEGの説明を受け、 ギャラクシー・マカオは単なるゲーミングリゾートとして見なされ るべきではない、新しいタイプのリゾートである、ということを確信 するようになりました。 ゲーミングが統合型リゾートにおいて重 要な施設であることは事実であり、財政的に成功している世界中 の統合型リゾートを見ても欠かせない要素であることは理解でき ますが、GEGのコンセプトは、むしろ、ファミリーとカップルの利用 を中心に人々が集うためのリゾートであることを全面的に押し出 した広範囲な施設から構成されるリゾートだったのです。 これ が、私どもが取り組むに値すると判断したきっかけです。 GEGの考えに興味を持った私どもの代表取締役社長はマカオ への訪問を決心し、GEGの創始者であり会長であるルイ・チェ・ウ ー博士、およびGEGの将来のヴィジョンを話してくださった副会長 のフランシス・ルイ氏とお会いしました。 その後、双方がさらに理解しあうための議論を重ね、その年の 12月にホテル管理運営受委託契約を締結致しました。 私ども は、その時からギャラクシー・マカオのプロジェクトチームのチーム メンバーとなった訳ですが、工事は順調に進み、計画が日いち日と 具現化されてゆくことに強い興奮を覚えました。 IAG:ギャラクシーと協働することの一番の利点は何でしたか? GK: たくさんあります。 ひとつは、統合型リゾートが何であるのか を学ぶことができたということです。
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