Inside Asian Gaming
2020 年 10月 IAG JAPAN 79 コラムニスト に提供したことで得た、マカオでの先行者利益から桁外れの利益 を生み出したものとよく似た事業計画によって作られる。彼らは恐 らく、他社との競争がより熾烈なラスベガスでより広く使われてい る完全な競争主義モデルを採用するよりも、それら特有の状況を 基にした投資の枠組みを採用した。 では日本を見送ることは賢明な動きだったのか?私の見方で は、良い結果の可能性を提供する、代わりとなる一連の投資機会 によるだろう。確実に、マカオでは興味深いチャンスが、まだ開発さ れていないコタイストリップのいくつかの土地区画に残されてい る。すでに競争が激しいにも関わらず、それらの土地での新たなカ ジノリゾート開発はことによっては儲かるのか?そして、IR投資家た ちは、立証されていない日本の事業環境に集中すべきか、その他 アジアの地方市場なのか、はたまたマカオのコア市場に倍賭けす べきなのか?より最近のIRプロジェクトの一部のこれまでの結果 が、少しばかり道筋を示してくれるかもしれない。事実、少なくとも マカオ企業の1社が予想を下回る成績を残している。 2018年2月のオープン以来、そして他よりも多い客室数とはる かに大きな資本コストにもかかわらず、32億米ドルをかけたMGM コタイは、同じ半島に建つより小規模かつ安価な姉妹施設の四半 期EBITDAを超えられていない。この種のパフォーマンスによって、 投資家は異なる規制要件を持つ全く違う法域からの競争力のあ る提案をどう評価すべきかという疑問の論点が巧みに避けられ る。彼らは何の枠組みを使うべきか、そしてIRの投資提案を評価す るときにどのレベルのリターンを期待すべきなのか?マカオは日 本またはアジアの他の地域と比べて優れているのか? 過去のマカオ式の寡占リターンを期待する人は誰も、現在の環 境を好意的には見ないということは明らかだ。むしろ、私が言いた いのは、MGMコタイはコタイの利益の最大の分け前を手に入れ ていないかもしれないと同時に、彼らの最近の業績こそが新規の IRプロジェクトにとってのおそらくニューノーマルであるということ
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