Inside Asian Gaming

2020 年 10月 IAG JAPAN 63 コラムニスト Many believe that Macau has a lesser commitment to harm minimization than its recognized competitors … the evidence paints a very different picture. 多くの人がマカオは、一般的に広く知られる競合 地域よりも危害の最小化へのコミットメントレ ベルが低いと考えている。(中略)エビデンスは全 く異なる様相を描き出す。 全 ての法域は異なる。ある法域でギャンブルか らの危害を最小化するために機能するもの が、別の場所では上手くいかない場合があ る。 それでもなお、他よりも危害最小化策の開発 により多くの力を注ぐ法域がある。可能性を制限してしまうような 政治的環境を問題にしなければ、地域ごとの比較でより多くのこ とがわかる。 世界最大規模かつ最も大きな成功を収めるような統合型リゾ ートは、明らかに異なる環境でカジノを運営する。これら法域の一 部は、ギャンブルと非ギャンブルサービスの両分野で、より優れた 体験を提供しているとしてきっちりと突出している。それでもなお、 責任ある形でギャンブルを提供するためのそれぞれの努力の比較 は、予想だにしないような結果をもたらす。 その並外れて高いゲーミング支出(プレイヤーの負け)が原因 で、多くの人が、マカオは一般的に広く知られる競合地域よりも危 害の最小化へのコミットメントレベルが低いと考えている。しかし ながら、エビデンスは全く異なる様相を描き出す。 マカオには実証されている危害最小化ツールである断固たる 自己排除プログラムがあり、ネバダ州にはない。同様に、マカオで はゲーミング中の喫煙は禁止されているが、シンガポールやネバ ダ州ではそのような制限はない。 喫煙禁止は、一般的に公衆衛生対策として見られていると同時 に、関連するゲーミング危害最小化の側面もあり、禁止されている カジノでなおも喫煙したいと思う人というのは、そうするためにゲ ーミングから休憩をとるべきということだ。これが重要だ。研究で は、カジノ訪問ごとのゲーミングに費やす時間は、有害なギャンブ ルへとつながる3つの主要パラメーターの1つであることが証明さ れている(他には賭け額と訪問の頻度)。 同様に、マカオではカジノゲーミングの広告に制限があるが、ネ バダではそのような制限はない。昨年施行された法律の中で、マカ オ政府は非番のカジノ従事者が休日にカジノに入場することも禁 止した。それと同様の規定はネバダ州でもオーストラリアのどの法 域においても見られない。 必須要件に加えて、中には法で定められた基準を超えた対策を 行う事業者もある。顧客を大事に思うということだけでなく、持続 可能なビジネスを確立する助けとなる賢明な経営判断という両方 の理由でそうすることがふさわしい。例えばマカオでは、ギャラクシ ー・マカオ、スターワールドそしてブロードウェイカジノを運営する ギャラクシーエンターテインメントグループ(GEG)が、ルール上その

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