Inside Asian Gaming

IAG JAPAN OCT 2020 52 つながりを3月に断ったものの、その後、マニラのソレアリゾート& カジノのルームへの投資計画を明かしている。 同社は積極的に貸金業に関わる一方で、2019年3月には香港 の尖沙咀にあるブティックホテル「ハーバーベイホテル」を取得し た。 マカオ「ビッグ3」の最後のメンバー、タク・チュン・グループは上 場会社との直接のつながりはないものの、CEOであるレヴォ・チャ ン氏はここ数週間積極的に動いており、マカオ・レジェンド・デベロ ップメントの20.65%の株式取得に自分のポケットマネーから1億 6,500万米ドルを支払っている。この記事の執筆時点で、同氏は一 般株主が保有する残りの同社株の現金買付義務を実施予定で、そ れによって11月までにはマカオ・レジェンドのおよそ50%を保有す る可能性がある。 マカオ・レジェンドは、共にSJMのライセンスの下でカジノを運 営するレジェンド・パレスとバビロンを含むマカオ・フィッシャーマ ンズ・ワーフ地区を管理している。また、ラオスのサヴァンレジェン ドと横琴島にあるショッピング複合施設も所有する。 IN FOCUS 不吉な展望 マカオのジャンケット業界の長期展望に関しては、現在も意見 が分かれるところだ。 「今後5年、10年のマカオはVIPへの依存度がはるかに低くなっ ていく。そしてそれは良い事だ」今後数年間、事業者がよりマージ ンの高いマス部門により焦点を移していく支援を行うとタッシュ氏 は言う。 ジャンケット主導、または直接に関わらず、VIPがマカオを、訪問 者数ではなく訪問者の質の方向に舵きりする重要なツールだとな おも考えている人もいる。 どちらにせよ、短期的な課題というものが間違いなくある。そん な中ゲーミング業界は新型コロナウイルスから回復する長い道の りを歩み始める。それは中国が最近行うギャンブル関連の資金流 出への取り締まり強化によって厳しさを増している道のりだ。 クレディ・スイスのアナリスト、ケネス・フォン氏、ロク・カン・チャ ン氏、レベッカ・ロー氏によると、取り締まりの結果として、VIPシス テムは「今後数年間に大幅にスケールダウンし、回復のペ―スの 足を引っぱる」と見ている。

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