Inside Asian Gaming

2020 年 9月 IAG JAPAN 99 可能性を見出しました。 でもただ道に出るということは許されていませんでした。マリサ は非常に頑固で、エッセンシャルオイル、スパ、そしてフレグランス の世界を本当に理解するまで顧客に会うことはありませんでした。 ですので何カ月も、研修漬けで製品を本当に理解しようと努力し ていました。我々は、全てのオイルを原産国から、そして生産者か ら直接仕入れていますので、その原料がどこから来たのが正確に 把握しています。例えば、シトラス系オイルは全て南アフリカから、 ラベンダーはスぺインから、そしてユーカリはオーストラリアから 直接仕入れていました。 OG:統合型リゾートのような大規模事業にコーポレート・セント が追加する価値というのはどういうものでしょうか? DS: 建物に入る際の香りは、顧客体験にとって非常に重要です。人 間の五感の中で、最初に脳に働き掛けるのは嗅覚です。ですので、 施設に何十億かけたとしても、顧客が一歩足を踏み入れた時にカ ビ臭かったりムッとするような臭いがすれば、客の脳はすぐにその 場所を汚い所、または低レベルな場所だと考えます。 逆に、それほど魅力的ではないかもしれないエリアを素敵な気 分の上がる香りではるかに心地よい場所にすることもできます。 彼らは何年もかけて事業を拡大させ、ナチュラルスパトリートメ ント、エッセンシャルオイルブレンドそしてハウスキーピング製品な どが加わっていきました。当社の製品はオリジナル性が高く、かな り人気がありましたので、世界中を移動するホテルスタッフが、当 社の製品シリーズを定期的に持って行ってくれていました。その結 果、今では世界中に顧客がいます。 私自身は家業を手伝うために2007年にマカオへとやってきまし た。5年ほど前に、マカオの現地企業、Green Breeze Ambientと提 携したことで、芳香事業の技術面を成長させ、カジノフロア、ホテル ロビー、ショッピングセンターやクルーズ船といった広いエリアか ら、ホテル客室、事務所スペースそしてオーダーメイドの小売アイ テムといった規模の小さいリクエストにまで、香りのソリューション を提供できるようになりました。 OG:それがそもそもマカオにやってきたきっかけですか? DS: 休みの時の訪問先としてマカオはいつも大のお気に入りで した。そしてここにいる間は、時々祖父が顧客を訪問したり、工場 や倉庫を見たりするのについて行っていました。そこから単純に家 業で働きたいと思うようになりました。私はかなり意欲的なタイプ で、マカオという成長を続ける都市だけでなく、業界全体に大きな 業界プロフィール

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