Inside Asian Gaming

2020 年 9月 IAG JAPAN 93 にしており、枠組みによって、ルールを潜り抜けようとする者を罰し ながら良い振る舞いを引出し、ルールを守る者が儲かるように促し ながら同時に政府のポケットにはお金が戻ってくるようにできる。 既存の環境 地球上の多くの地域とは異なり、東南アジアはオンラインゲー ミングにとっては既存の環境だ。歴史的に多くの国が麻雀や大小( シックボー/タイサイ)といったギャンブル娯楽を楽しんでおり、健 全なスポーツくじまたはランドベースギャンブルの人気も高い。 また、高いレベルのインターネット接続もあり、モバイルおよび デスクトップ端末も普及している。東南アジアの複数の国のイン ターネット普及率が80%を超えており、そこに大きな人口が相まっ て、喉から手が出るほど欲しい将来有望なオンラインカジノのチャ ンスの場にさせている。 長年、東南アジアではグレーな市場と規制された市場が共存し ており、サプライヤーは現地のプレイヤーにどのようなコンテンツ が受け入れられるかをはっきりと理解している。多くのスロット施 設には、『Lucky Cats』、『Wealth Gods』、その他関連するアジアテ ーマのタイトルが至る所に多数設置されている。これが必ずしもゲ ーミングの成功を作り出す唯一のカギでは無い一方で、見覚えが あり関連付けられるコンテンツを持つことは、楽しい体験を求める コラムニスト 顧客を獲得する安全な方法である場合が多い。 次のステップ ランドベースゲーミングがいつ普通の状態に戻れるかはっきり とした時期が分からない中、オンラインゲーミングにとってその進 む道がこれほどまでに明確であったことははない。しかし、多くの 障害は残っている。規制は一朝一夕にもたらされるものではない。 たとえ長年PAGCORと共にこの地域で道を切り開いてきたフィリピ ンでさえも。しかしながら、今回のパンデミック後のスポーツくじ規 制の可能性に関するブラジルの最近のコメントにあるように、そし てニュージャージー州などの米州からの大きな収益額がここ数週 間示してきたように、合法化されたオンラインギャンブルは政府に とって相当なリターンを生み出すことが分かっている。 東南アジア市場で同様のアプローチを取ることは、迅速な規制 上の枠組み、そしてプレイヤー、当局、現地及び世界のギャンブル 業界にとってプラスの結果に繋がる可能性がある。かなりの計画 と思い切った決断が求められる一方で、世界はオンラインやモバ イルへ移行し、益々繋がるようになっている。そしてここ数カ月とい うのは、最後の大きな一歩を踏み出し、この地域を規制されたオン ラインギャンブルが繁栄する場所へと変えるきっかけとなる可能性 がある 。

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