Inside Asian Gaming
2020 年 9月 IAG JAPAN 47 The real game changer for junkets was implementation of the Gaming Credit Law in 2004, which for the first time provided a legal provision for concessionaires and junkets to provide credit to players. ジャンケットにとっての真のゲームチェンジャーは、2004年のゲーミング信 用法の施行で、それが初めてコンセッション保有者とジャンケットがプレイ ヤーに融資するための法規を定めた。 とが、マカオ自身にとってさらに一層大きな問題となった。特にその ような取引は必然的に、「歯抜けの駒」こと尹國駒(Wan Kuok Koi) 率いる14Kと、頼東生(Lai Tong Sang)率いる水房(Shui Fong)の2つ の主要マフィアの間での競争を激化させた。その緊張はすぐに高ま り、1990年代末までには全面的な縄張り争いに発展していた。 マレー氏はこう説明する。「この段階までに、すでに1万人ほどの 輩が街をうろついており、それがトラブルの始まりで、客をめぐって お互い撃ち合いになっていた。 最終的に、両組織の対立を収拾したのはスタンレー・ホー氏自 身だった。同氏は彼らにこう言った。『おい、撃ち合いは止めて、銃 を降ろすんだ。君たちのための仕事を用意した。だから争うのを 止めてホテルで商売を始めるんだ。このチャンスを潰すのかどう かは君たちが決めることだ。君たちがプレイヤーを連れてくる。我 々がライセンスを解決し、ディーラ―を与えて、公平なゲームを提 供する。頑張って、好きなだけ多くのVIPプレイヤーを連れてくるん だ』と」。 それでもなお、新たに形成されたマカオ特別行政区が2001年 の計画の中でSTDMのカジノ独占権を終了させ、国際入札で最大 3社にゲーミングコンセッションを与えることを発表した時までに は、ジャンケットビジネスが何らかの形の適正な規制上の監視を 必要としていることが十分に明らかになっていた。 法と秩序 正式にはゲーミングプロモーターと呼ばれるジャンケットは、マ カオゲーミング法第16/2001号に初めて組み込まれた。この法律 は、これらジャンケットプロモーターの営業に関する具体的な要件 を記載したもので、企業の正式な代表者たちの特定の義務や納税 義務などが含まれていた。 その法律には、「ゲームプロモーター」は「カジノでの運ゲーム (games of fortune)のプロモーションエージェントで、プレイヤーに 具体的には交通手段、宿泊、食事そしてエンターテイメントといっ た設備を提供することでその活動を実行し、コンセッション保有者 からは支払いとして手数料またはその他の報酬を受け取る者」を 指すと書かれている。 新規事業者への翌年のゲーミングコンセッション付与、そして 敷地内のジャンケットルームの存在が不可避であることを予測し て、法律第16/2001号は、ゲーミングプロモーターの活動は、ライ センスおよび政府による検査の対象であり、彼らは営業する予定 の各コンセッション保有者への登録が義務付けられ、そして全「コ ラボレーター(協力者)」またはエージェントの最大数までのリスト をDICJの承認用に提出しなければならず、そして最も重要なこと に全取締役、主要従業員または会社の株式資本の5%以上を保有 フォーカス
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