Inside Asian Gaming

2020 年 9月 IAG JAPAN 37 巻頭特集 AC: 以前私が提案していたことを基にすると、中国本土の裁判所 もまた、ギャンブル負債の強制執行性に関するマカオ裁判所の判 決を受け入れ、法的に適用し始めるべきです。申し上げた通り、も し本土の人がマカオのカジノにやってきてギャンブルするのであれ ば、彼らは合法的な資金チャンネルを持っていることを保証するた めに本名を使って登録をすべきです。規制当局は、そしてあらゆる 融資の合法性を確認する必要があります。これが実施されれば、 本土の裁判所はギャンブル負債の返済に関してマカオで下された 判決を受け入れることができるでしょう。 AWS:マカオと中国本土の間の曖昧さを回避する完全に新しい枠 組みを提案しておられます。もしこれが実現するなら、長期的に見 てマカオにとってどう展開すると思われますか? AC: これがマカオのギャンブル業界がオープンかつ公平に発展す る助けとなり、マカオは本当の意味での多次元エンターテイメント 観光都市になることが出来ると信じています。 多様化されたエンターテイメント経済はその観光商品の内容 が全てではありません。そうではなく、法的基盤を改善し、業務を 監視し、そして本土からの観光客1人1人のギャンブル習慣や資金 に関する詳細な法と規則を策定する必要があります。この方法で のみ、我々は効率的かつ独立して投資利益率を測定し、それによっ てゲーミング商品に対する非ゲーミングへの投資割合を決定する ことができます。我々は、長期的なリターンを正確に計算できない 時に、非ゲーミング商品を支える不明瞭なギャンブル資金に頼るこ とはできません。合法なギャンブル資金によって、投資家は非ゲー ミング商品への投資により確信が持てるのです。 そして全ての非ゲーミング商品が全てのギャンブラーに合うわ けではありません。顧客が1か所から来ていること、そして観光商 品の貧相な設計といった既存の構造的な問題に対処すべきです。 それらの関連法が施行される限り、投資家たちはこの業界の成長 に自信を持つでしょう。安心感がなければ、投資はただの「流行り の投資」になり、短絡的かつ簡単な成功や瞬間的な利益を求める ものになります。それでは、多様化された方法でのマカオの長期的 な産業発展を助けることにはなりません。 もし全てを備えた法律と規則、資金の監視、そしてギャンブル業 界に関する二政府間の定期的な意見交換、コミュニケーション、そ して議論があれば、マカオは観光とレジャーにおいて真の世界の 中心地となるでしょう 。

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