Inside Asian Gaming
2020 年 7月 IAG JAPAN 53 オカダマニラは新型コロナによる財務上の影響で1千人の従業員を手放すことを余儀なくされた Okada Manila has been forced to let go of 1,000 employees due to the financial impact of COVID-19. フォーカス てもらうための2つの優先事項は、彼らが同等または同じ程度の 役割と安全を保障しているかどうかであるでしょう」と、マルティネ ス氏は付け加えた。 もちろん、休業中に感謝の気持ちを持つこともひとつであるが、 同様に事業者にとって重要なのは、従業員に仕事復帰の電話を掛 けることが彼らの安全確認にもなるということだ。少なくても理論 的には、比較的簡単な修正であるものの、衛生対策の実施は規制 の領域間で大きく異なるように見える。 例えば、病気の際、人々は公衆でのマスク着用を長年の習慣 としてきたおかげで、他のどの地域よりもアジアでは強制的なフ ェイスマスクの着用はより簡単なことであった。マカオ特別行政区 (SAR)のカジノに出入りする全顧客にマスク着用が義務付けられ たとき、ゲーミング規制当局はわずかに眉毛を上げた。今日、マカ オにおける新型コロナウイルス感染症の最後の陽性症例から確 実に1カ月以上経っているが、ほとんどの人がカジノの中だけでな く、外出する時はいつもマスクを身につけ続けている。 政府によるマスク購入計画の下、マカオの人口63万人に対し1 人1日1マスクに相当する7,600万枚のフェイスマスクが、発売以来 4カ月で売り切れたと、Conde S. Januário Hospital Centreの臨 床ディレクターによって5月後半に明らかにされた。 多くの顧客が、再開時にフェイスマスクを着用するのに抵抗が あるネバダ州と比較すると、カジノを含む従業員のロビーグループ からの圧力を受け、6月下旬に知事のスティーブ・サイソラック氏が マスクを公共の場で着用するよう指示を出すに至った。 世界的なコロナウイルスパンデミックの渦中でのカジノ再開の 現実を評価しつつ、ベテランのゲーミングコンサルタントであるデ ニス・コンラッド氏は、「カジノの顧客と従業員どちらも、長期間カ ジノの世界に戻ることを恐れるでしょう」と言及している。この恐怖 は、受け入れ尊重されなければならない。 「新型コロナウイルス感染症パンデミック前には、過小評価ま たは当たり前だと思われていたカジノの全ての従業員は、パンデ ミック後も大事にされ、抱擁され、また価値があり安全であると感 じさせる必要があります。 よい習慣は、従業員が安全で安心して仕事に復帰できるように することで始まるでしょう」とカレ氏は述べ、「顧客は従業員がその ようにすれば、おそらく安全だと感じるでしょう」と付け加えた。「も し健康と安全が可視化されないのであれば、カジノを再開する意 味がありません。
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