Inside Asian Gaming
2020 年 5月 IAG JAPAN 45 日本 ることを決めたため、和歌山県はサンシティの高まる野心にとって 魅力的な選択肢として浮上した。 特に、同社は和歌山県の立地(関西国際空港から車で約45分、 大阪から1時間)を優れたセールスポイントとして捉えている。 「和歌山県は文化パフォーマンスとエンターテイメントの中心 地として、大阪はさまざまな施設とコンベンションや展示会のサポ ートを備えた都市として、これら2つの都市は関西地域全体の発展 の重要な原動力となり得ます」と述べている。 チャウ氏はこれを「大関西圏の相乗効果」と呼んでいる。 「サンシティは、和歌山県IRが年間約500億円の税収を生み出 し、建設業と事業運営を通して最大2万人を雇用するだろうと見込 んでいます。同グループは、地元の中小企業と協力して資源を調達 することを約束し、確立された高級会員制により、日本の観光産業 の生命線である東アジアの旅行者からの訪問を増やすことができ ます」と述べている。 「我々は東アジアの旅行者の好みと消費パターンを完全に把 握し、適切な製品とサービスを提供することができます」とサンシ ティは言う。 「同社の子会社『サントラベル』は、周辺地域と協力して、和歌 山県に焦点を当てた独特で最高級の観光商品を作成し、地域発 展を促進するための独自の販路を通してそれらを宣伝することが できます」 その間、サンシティは和歌山県の運命を知るのにただ待ってい るわけではない。昨年9月に同グループは、沖縄の土地の108,799 平方メートルの土地を主要資産とする地元企業であるMSRDコー ポレーション社の51%の株式を購入した。 現在、畑、農地、公道で構成されているこの土地は、最終的 に、2023年にオープン予定で、100室のホテル客室と40棟のヴィラ に独自のプールを備えたミヤコ・アイランド・リゾートホテルとな る。白い砂浜とサンゴ礁で有名な日本の宮古島近くに位置するこ の開発は、「顧客の好奇心を増幅させること」で、サンシティの和歌 山県IRの補完的役割を果たすよう設計されている。 「我々は、日本でのビジネスをさらに発展させるためのあらゆ る潜在的機会を受け入れます」とサンシティは明らかにし、日本は 今や、当社の長期的な事業拡大の取り組みの非常に重要な鍵で あることを明確に述べている。
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