Inside Asian Gaming
2020 年 4月 IAG JAPAN 85 專題 和 歌山県は3月末、正式に事業者公募手続きを 開始した。その和歌山に関心を示す企業の 中でも特にユニークな会社が、アジアの有名 VIPサービスプロバイダー、サンシティグルー プだ。 日本法人のサンシティグループ ホールディングス ジャパンを通じ て日本で活動するサンシティの和歌山での取り組みは、バラエティ 豊かなエンターテイメントサービスでの豊富な経験を中心に展開 する予定で、日本初のIRが提供を期待されているものに自然に合 致する。 サンシティはアジアで最も有力なVIPエンターテイメントサービ ス複合企業として名を知られており、マカオでのマーケットシェア は50%以上、そしてフィリピン、カンボジア、韓国、ベトナム、といっ たアジア太平洋地域にあるほとんどのゲーミング市場で事業展開 している。サンシティは、この地域で合計28のVIPクラブを運営して おり、その中には世界で初めてSGSサービス品質認証の「7つ星カ ジノVIPクラブ」認定を受けた、スターワールド・マカオにあるVIPク ラブが含まれている。 アルビン・チャウ会長率いるサンシティが、独自のカジノ運営に 足を踏み入れたのはつい最近のことではあるものの、その転身は 素早くかつ幅広い。同社はIAGに対して、目標は「世界展開とハイエ ンドの多角的エンターテイメントサービスを追求する」ことである と話し、「我々は、グループを、顧客志向のブランドとともに、世界レ ベルの企業、業界のトップリーダーにしていくこと、そして高度に効 率的な経営と優れたCSR(企業の社会的責任)を持つ価値創造企 業にしていくという強い決意を持っている」と語った。 サンシティは2021年、ベトナムに初の全てを備えた統合型リゾ ート「ホイアナ」をオープンする。これは、2030年ごろに完成予定 で、はるかに大きな規模となる40億米ドルのプロジェクトの第1フ ェーズである。 サンシティはまた昨年初めに、ロシアのウラジオストクにあるカ ジノリゾート、ティグレ・デ・クリスタルを所有・運営するサミット・ア セント・ホールディングスの単独筆頭株主にもなっており、すでにそ の第2フェーズ拡張計画に着手している。 そしてマニラでは昨年、エンターテインメント・シティ地区に位置 するウェストサイドシティ・リゾートワールドと呼ばれる広大な31ヘ クタールのプロジェクトの一環として、7億米ドルのホテルおよびカ ジノを開発・運営するために、2社のフィリピン企業と多層的契約 を交わした。 しかしながら、サンシティを他のライバルたちから際立たせてい
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