Inside Asian Gaming

2020 年 4月 IAG JAPAN 51 コラムニスト くれるのか?至る所での大盛り上がりにも関わらず、現時点では、 ビットコインやイーサリアムといったデジタル通貨による支払いを 受け付けたり、それで支払ったりする以上のことはできない。しか し、大きなプラス面は、デジタル通貨は非常に安全かつ透明性が 高く、事実上瞬間的なもので、銀行やクレジットカード販売会社が 無用となる。これは、費用削減、そしてオンライン事業者にとって最 も重要な、支払い取り消しがないということを意味する。 デジタルゲームの普及は、ゲーミング業界の中で大きな影響を 持ってきた。製作者とプレイヤーの間の距離が縮まることによって、 業界に様々な新しい課題だけでなく、刺激的な新しい機会も提示 されている。ランドベースカジノにとって、それは新たなブランディ ングの可能性を意味する。 現代のプレイヤーは、比較的シンプルなゲームからでさえ、より 洗練されたゲームプレイを期待するようになってきた。我々は今、ゲ ームを新しいプラットフォームや配信手段へと押しやっていくテクノ ロジーでのトレンドによってゆっくりと、箱に入って販売されていた ゲームの時代が廃れていくのを目にしている。その結果、収益化と エンゲージメントのための新モデルが必要になってきている。ゲー ミング企業はすぐにこれを認識するようになり、ブロックチェーン技 術を通じてランドベースとデジタルが連携できる潜在的な交差ポイ ントを探りながら、多くの会社がこのテクノロジーを理解する努力 をし、そしてさらに多くの会社がビジネスモデルをそれに適用でき るよう変化させている、または変化させる計画をしている。 新たなブランディングおよび収益化戦略で見て見ぬふりをされ ている話題が、基本無料のフリー・トゥ・プレイ(またはF2P)プレイ モデルだ。F2Pゲームとは、プレイヤーが費用を支払わず利用でき るゲーム。そして、ゲーム内でのアイテム課金がその後ゲームの収 益化に使われる。または、一部の大きな施設の場合には、累積ロイ ヤルティ・ポイントをそのブランドの施設で交換できる。 プレイヤーは無料でプレイできるが、しばしば特定のゲーム内 アイテム(強力なボーナス、レベルまたはコスチューム)を購入する よう勧められ、頻繁に行われるアップデートや修正を通じて長期 間ゲームにつなぎとめられる。つまり、F2Pの時代には、ゲームは、 製品というよりも、よりサービスに近づいていると言える。 革新的な事業者たちは現在、デジタル通貨を受け付けるだけ でなく、個人所有とベーストークンの双方向の交換を可能にする ブロックチェーンで動くプラットフォームの開発・統合を通じたより 大きなビジョンを描いている。 ブロックチェーン技術を組み込んだビジネスモデルを構築して きたゲーミンググループの1つに、「RubieCon」というソーシャルゲ ーミング企業がある。ソーシャルカジノ市場、時に東南アジアでの 大きなギャップを目にしたRubieConは、アジアの新世代プレイヤ

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