Inside Asian Gaming
2020 年 1月 IAG JAPAN 53 MGMリゾーツとオリックス RESORTS AND ORIX • 先行逃げ切り • Early Osaka favorite ギャラクシー・エンターテインメント・グループ GALAXY ENTERTAINMENT GROUP • 堅実さで逆転 • Can slow and steady win the race? ゲンティン・シンガポール GENTING SINGAPORE • 超不気味だ • Is silence really golden? 日本 大 阪・夢洲IRにエントリーしているのは、この3 者。どこもポテンシャルが高く、実績もある。甲 乙つけがたい。ただし、選定委員会が選ぶの は1者のみ。勝者は日本型IR認定事業者の第 1号にもなるわけだが、その栄誉に浴するの はどこか。その前に昨年の動きをザクッとおさらいしておこう。 MGMリゾーツ、ギャラクシー・エンターテインメント・グループ、ゲ ンティン・シンガポールはそれぞれ実績がある中、それぞれ成功し ているマーケットが大きく異なっている。当然それぞれの強さと弱 さがある。MGMは世界的に認知されているブランドであり、この5 年間日本で最も活動をしている会社とも言える(少なくとも表向き では)。ギャラクシーはマカオにおけるマーケットリーダーの1つと して、世界最大のカジノ資産を所有し、ライバルが羨むような現金 での準備金を保有している。ゲンティン・シンガポールは、厳しい規 制で知られ、日本が手本とするシンガポールでIRを運営する2つの 事業者のうちの1つだ。 思えば、環境が整備されている大阪に対し、2019年の年明けか ら大手事業者が盛んにラブコールを送り、一時はラスベガス・サン ズ、メルコ・リゾーツ、ウィン・リゾーツ・リミテッドなど7者が手を挙 げていた。様相が一変したのは8月下旬だ。沈黙を続けていたライ バルの横浜市がIR誘致を正式表明すると櫛の歯が欠けたように次 々と大阪から離れていった。最終的にシーザース・エンターテイン
Made with FlippingBook
RkJQdWJsaXNoZXIy OTIyNjk=