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2020 年 1月 IAG JAPAN 45 Hokkaido Governor Naomichi Suzuki made a shock announcement on 29 November which seemed to kill any chance of a Hokkaido IR, at least in the foreseeable future. 北海道の鈴木直道知事は、11月29日、少なくと も近い将来の北海道IRのあらゆるチャンスを殺 すような衝撃的発表を行なった。 巻頭特集 9. 苫小牧市(北海道) 市の人口:17万5,000人 都道府県の人口:530万人 参入を目指す事業者:クレアベスト・グループ、ハードロック、 メルコリゾーツ&エンターテインメント、モヒガン・サン、ラッ シュ・ストリート・ゲーミング、SJMホールディングス 鈴木知事は11月29日、事実上の撤退を表明したが、地元住 民は一斉に再考を求めている • • • • Hokkaido Governor Naomichi Suzuki. 鈴木直道北海道知事 北海道の苫小牧市は、何年間もIR候補地として憶測が集中する 土地になっており、IRドリームを北海道の経済的苦悩への万能薬だ と考える地元の経済団体からの強い支持を受けてきた。この希望さ れているIR候補地の市議会が、たった1カ月前にIR誘致を進める決 議を通過させたにも関わらず、北海道の鈴木直道知事は、11月29 日、少なくとも近い将来における北海道IRのあらゆるチャンスを殺 すような衝撃的な発表を行なった。 北海道議会への演説の中で、鈴木知事は「熟慮の結果、IR誘致に 挑戦したいとの思いに至ったが、候補地は希少な動植物が生息す る可能性が高く、限られた期間で環境への適切な配慮は不可能」と 説明した。 鈴木知事の発表以降、再考を求める声が一斉に上がり、特に苫 小牧市の岩倉博文市長は、「ただただ残念としか言いようがない。 知事の判断については率直に『どうしてなのか』という思いがある」 と述べた。 一斉に上がった声の中にはまた、議会メンバーや道内の経済界 なども含まれている。少なくとも候補事業者の1者、ハードロック・ジ ャパンは、継続して北海道IRを目指していくと明言している。 他の候補地が、鈴木知事がその決定の理由に挙げた「環境への 適切な配慮」に悩まされていないように見えること、そして北海道独 自の規制が環境アセスメントのより素早い完了を可能にさせる可 能性があることを考慮すると、潜在的な候補地としての北海道の終 わりを聞いたわけではないのかもしれない。続報をお見逃しなく。

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