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2019 年 12月 IAG JAPAN 25 In 2018, Clark’s casinoGGR grew22.4%to Php8.62 billion and is on track to rise by another 37% to Php11.81 billion in 2019. 2018年、クラークのカジノのGGRは86億2,000万比ペソへと22.4% 増加し、2019年には118億1,000万比ペソへとさらに37%の増加に向 けて順調に進んでいる。 巻頭特集 てが2010年以前にオープン)、クラークがフリーポートゾーンに分 類されていることによる有利な税優遇制度に後押しされた。 フリーポート内で拠点を構える資格を持つ企業は、国および地 方への全ての納税の代わりに、稼ぎ出した総収入から控除額を引 いた額のたった5%を税として収め、固定資産税の支払いは求めら れない。CDCはより広範のクラーク地域への絶対的支配権を有し ているために、これら企業に対しては、他の地域でありがちな多く の行政上の手続きがはるかに簡素化されている。 マナンキル氏は、「海外投資家にとってクラークを非常に魅力的 にさせる特徴の1つが、政府の窓口がたった1つだというところ。全 ての建設許可、建築許可、掘削許可を我々が出している。それら全 てを発行するのはCDCだけである。複雑さが軽減されるし、企業対 応という点での我々のガバナンスは非常に好まれている」。 そうは言っても、過去3年間にクラーク内で開発が突然急増した 原因を作ったのは、ドゥテルテ政権による「Build, Build, Build(建て まくれ)」という国家を挙げてのインフラ計画がもたらしたアクセス 大幅改善の約束だった。 2020年にはクラーク国際空港で計画されている4つの新旅客タ ーミナルの1つが完成する予定で、年間旅客定員数を現在の420万 人という水準から1,220万人へと3倍に増加させる。4つ目がオープ ンする2025年には、年間定員数は1億1,000万人という大きな数に 達する。 最近の傾向から考えると、大きければ大きいほど良いというこ とになっており、2018年にフィリピンへの入国者数は12カ月前の 151万人から261万人へと73%増加した。 空路によるアクセスを補完するのが、道路と鉄道のインフラ改 善。最も注目すべきはクラーク-マニラ間を結ぶ150億米ドル(約1 兆6,364億円)をかけた南北通勤鉄道で、そこにはクラーク国際空 港への接続も含まれており、2021年から段階的に開通する。クラ ークとスービックを結ぶ2つ目の路線の建設は来年開始予定。 これを念頭に置いて、クラークではゲーミングおよびレジャー 産業が独自で爆発的な成長を始めている。2019年が終わりに近づ く中、クラークは6つのカジノのホームとなっている。どちらも大規 模拡張の真っ只中のロイスとウィダス、今年に入ってオープンした

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