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2019 年 12月 IAG JAPAN 21 “Right now, Clark is about 50% tourism related industry and 50% investor manufacturing, but the way it is shaping up our focus is on Clark as anMCE (Meetings, Conferences, Exhibitions) destination.” – CDC President and CEO Noel F. Manankil. 「現在、クラークはおよそ50%が観光関連産業、50%が投資家による製造業で ある。しかし今まとまってきているのが、クラークをMCE中心地として示すことに 焦点を置くというもの」 - CDC社長兼CEO、ノエル F.マナンキル氏 巻頭特集 月 曜午前11時、ルソン中心部にあるクラーク・フ リーポートゾーンのまさに中心にあるクラー ク国際空港の外の道路はスムーズに流れて いる。通りには木々が立ち並び、ちょっとした オープンスペースが設置されているこの場所 は、交通渋滞の軽さよりもむしろ、フィリピンでここよりも有名なマ ニラという経済中心地との大きな違いで注目を集めている。ここ はマニラからは車で南に2時間の場所にある。 これら全ては偶然の産物ではない。 「ここには非常に素晴らしい環境がある。水はまだきれいで、 空気も新鮮なまま。その状態を維持していきたいと思っている」こ う説明するのは、パンパンガ地方の投資・観光コンサルタントのオ リバー・ブタリッド氏。2018年2月に公表されたこの地域の「メガロ ポリス」基本計画の立役者である。 「メトロ・マニラと同じ方向へと向かうことを避けたい」 パンパンガ・メガロポリス計画は、この地方が現在享受している 急成長を生かしながら、「富の拡散」を確保することを狙いにした 包括的かつ戦略的な計画で、結局のところ、パンパンガにある22 の特定の街の一部および他で開発中の街の人口密集に関してい わゆる「Do-Nothing(何もしない)シナリオ」を回避している。 「パンパンガ:メトロ・マニラのカウンターマグネット(吸引力抑 制)地域」というスローガンの下、計画の実施は、主要観光地、軽工 業団地、高価値製造、高価値農業そしてスマートシティテクノロジー という5つの主要な優先投資先を中心に展開し、それぞれの場所は 各街が提供できる競争力の高い独自の強みによって決定される。 ブタリッド氏は、「どの街も遅れを取らせないという発想」と語 る。 フィリピン中原の7つの異なる地方を管轄する行政地域である ルソン中央部は、2018年に9.5%というGDP成長率を記録した。こ れは国内平均の6.2%を大きく上回っているものの、ブタリッド氏は 一部の地方は他よりも良い結果を出していると指摘する。 「それに関する集計データはないが、パンパンガが大変なこと をやり遂げたと確信している」と付け加える。 パンパンガ州北西の州境沿いにあり、お隣のタルラック州へと 縦に切り込んでいるのが、フィリピン政府が国内の次の主要経済 中心地として強調するクラークである。

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