Inside Asian Gaming
2019 年 11月 IAG JAPAN 63 2019パワー50 ensured a combined 53% stake in STDM and subsequent majority rule over the fortunes of SJM, of which it in turn owns 54%. Representatives of the alliance subsequently secured six of the 10 seats on SJM’s board. Yet, potential power plays aside, Angela Leong – Dr Ho’s fourth wife and for many years one of the region’s most influential women – still holds significant sway within both SJM and Macau as a whole. Already SJM’s largest individual shareholder, she continues to guide the company’s day-to-day direction as Co-Chairman and Executive Director – a role she assumed in 2018 following the retirement of her husband. Leong also holds plenty of influence when it comes to local politics, having been a directly-elected legislator since 2005 where she is currently serving her fourth term. Her influence politically, combined with her local Chinese roots, remains one of SJM’s strongest assets and will remain so in the coming years as the company looks to wrestle back some of Macau’s lucrative gaming revenue pie. Keep an eye, too, on Lisboeta, the HK$5 billion IR being developed by Macau Theme Park and Resort Ltd – a company run by Leong and her son, Arnaldo Ho. Scheduled to open alongside Grand Lisboa Palace by late next year, Lisboeta’s attractions are said to include a zipline, indoor skydiving operation and cinema offering the first IMAX and MX4D theater in Macau … but don’t be surprised to see gaming tables populating the interior in the not so distant future. 大勢 のほうが安心だということが普遍的にマカオのゲーミング業界に も適用されるならば、スタンレー・ホー氏の澳門旅遊娛樂股份有限公 司(Sociedade de Turismo e Diversões de Macau, S.A.:STDM)のカ ジノ運営子会社であるSJMホールディングスはなおもマーケットシェア を独占するだろう。 マカオ特別行政区で現在営業している41のカジノの中で、22軒が 旗艦施設であるグランド・リスボアをはじめとするSJM傘下のカジノで あり、カジノ・リスボア、カジノ・オシアナスそしてカジノ・タイパの3軒の 「自社運営」カジノ、そして18軒がSJMライセンスの下で外部企業が 運営するサテライトカジノとなっている。 しかしSJMにとってコタイでの存在感の欠如が継続して痛手となっ ている。 MGMがマカオのコンセッション保有6社の中で5番目に、コタイで目 を引く新リゾートをオープンしてから20カ月以上が経過し、SJMは待望 のグランド・リスボア・パレスの完成で大きく遅れを取り続けている。そ して今すぐの一時的な手だてなどもなく、同社は9月に入って当初360 億香港ドル(約4,971億円)であった費用が390億香港ドルにまで増加 しているこの施設の開業が、2020年後半に延期されたこと発表してい る。 その結果マーケットシェアを失い続け、アナリストはSJMのシェアが 19年第2四半期時点で前年の15.5%から14.1%にまで滑り落ち、20% 台前半というかつてのピーク値を大幅に下回っていることを指摘して いる。 また、グランド・リスボア・パレスが開業・営業開始となった際 に、SJMのリーダーシップ構造がどうなるかという細かい問題もあ る。1月、スタンレー・ホー氏の第2夫人ルキナ・ラアム(藍瓊珱)氏の5人 の子供の1人、パンジー・ホー氏は、STDM株主の間での5勢力同盟の 組成を主導し、合計でSTDMの53%の株式を確保した。そしてSTDMが SJMの54%を保有しているために、SJMの運命を握る過半数を得るこ とになった。同盟の代表者たちはその後、SJM取締役会の10席中6席 を確保した。 しかし、潜在的なパワープレイは別にして、ホー博士の第4夫人であ り長年同地域で最も影響力のある女性の1人となっているアンジェラ・ レオン氏はSJMとマカオ全体の両方で大きな力を持ち続けている。 すでにSJM最大の個人株主であるレオン氏は、夫の引退後の2018 年に引き受けた同席主席兼執行董事として会社を日々意図した方向 へと導き続けている。 レオン氏はまた、現地政治という点で大きな影響力を持ってお り、2005年に直接選挙で選ばれた立法議員として現在は4期目を務め ている。 彼女の政治的影響力は、中国人としての現地でのルーツと組み合 わさることで、今でもSJMの最も強力な資産の1つであり、同社がマカ オで活況なゲーミング売上のパイを取り戻そうとするにあたって、今後 数年間もそうであり続けることだろう。 レオン氏と息子のアーノルド・ホー氏が経営するマカオ・テーマパー ク・アンド・リゾート社が開発している50億香港ドルのリゾート、リスボ エタにも注目しておこう。 グランド・リスボア・パレス同様、来年下旬までのオープンが予定さ れている。リスボエタのアトラクションには、ジップライン、屋内スカイダ イビング施設、マカオ初のIMAXおよびMX4Dシアターを備えた映画館 が含まれると言われている ...しかし、そう遠くない未来にゲーミングテ ーブルがその内装を彩っていたとしても驚かないように。
Made with FlippingBook
RkJQdWJsaXNoZXIy OTIyNjk=