Inside Asian Gaming

2019 年 11月 IAG JAPAN 57 2019パワー50 premium mass market. With that in mind, Sands China is also converting the nearby Four Seasons Hotel Macao at The Venetian into a high-end property with the first of around 290 new suites coming online over the autumn. Discussing its premium mass ambitions during Sands China’s second quarter earnings call, Goldstein said the upgrades would put the company in “a position for the future that is dominant” – notwithstanding that its share of Macau GGR already stands at 23.3%, top of the tree when it comes to the city’s six concessionaires. “We have the largest base mass business by far in Macau … [and] the largest premium mass business in Macau,” he said. “Macau rewards quality product and scale and we have the product to drive exceptional premium mass play as a result. We expect to dominate that segment in the same manner we dominate base mass play.” A veteran of the company, having served as Executive Vice President of Marketing at the Sands Hotel in Atlantic City before joining Las Vegas Sands in 1995, Goldstein has long been at the coalface of LVS' rise to the top of the global gaming mountain. He was part of the executive team that oversaw the opening of LVS flagship The Venetian Las Vegas, became the property’s first President and Chief Operating Officer upon launch in 1999 and when the Palazzo opened in 2007 he took charge there too, later earning promotion to President of Global Gaming Operations in January 2011 where he became a guiding force of the company’s growth into the industry’s largest multinational. Eight years on, Goldstein continues to drive Las Vegas Sands forward. ひょっと して、ロブ・ゴールドスタイン氏がラスベガス・サンズ(LVS)で 担う役割が2019年に増大していることは同社の未来へのヒントを示 しているのか? 同社は3月、86歳のシェルドン・アデルソン氏が非ホジキンリンパ 腫の治療を受けていることを明かした。会長兼CEOの同氏が病気の ために今年、LVSの日々の業務への関与を制限してきたことで、ゴー ルドスタイン氏とアデルソン氏の義理の息子であるパトリック・デュモ ン氏がその空いた隙間を埋める役割を任せられた。 そして創業者の不在にもかかわらず、ゲーミング世界大手の同 社にとって事業は通常通りに進み、19年第2四半期の純収益は前年 比0.9%増の33億3,000万米ドル(約3,604億円)、そして営業利益は 12.2%増の8億9,400万米ドルにのぼった。 2019年、LVSの世界への野望は明らかにペースダウンしていな い。4月、LVSはシンガポール政府観光局と合意に達し、大成功を収め るシンガポールIR、マリーナベイ・サンズの33億米ドルの拡張に乗り 出すことが決まった。さらに最近になって、大阪でのIRレースから撤退 し、東京または横浜でライセンス獲得を目指す意思を正式に表明し、 日本での目標を明確にした。そしてマカオの子会社であるサンズ・チ ャイナは、多くの開発前線で積極的に動いている。 22億米ドルをかけてサンズ コタイセントラルを、ザ ロンドナー マ カオへと変身させる工事は順調に進んでいる。ザ ロンドナー マカオ はサンズ・チャイナにとって3つ目となるテーマ型マカオリゾートで、イ ギリスの有名ランドマークの縮小レプリカに加えて6,000人収容のア リーナ、イギリス風のショップやレストランが入り、ゲーミングテーブル 60台とスロットマシン300台が追加される予定だ。 サンズコタイセントラル改修の中心にあるのが、ホリデイイン マカ オコタイセントラルの1,200室を594室の高級オールスイートサービ スに変更することだ。これは大きな利益を生み出すプレミアムマス市 場をターゲットにしている同社の長期計画の一環となる。それを念 頭に置いて、サンズ・チャイナはすぐ近くのザ ベネチアンにあるフォー シーズンズ ホテル マカオをハイエンドの施設に改修する工事も進め ており、秋にかけて約290室のスイートの第一弾がサービスを開始す る。 サンズ・チャイナの第2四半期業績発表でプレミアムマスへの野望 を話したゴールドスタイン氏は、アップグレードが同社を「将来的に 優位な位置」に置いてくれると述べた。同氏は、マカオGGRの中での シェアがコンセッション保有6社の中で一番大きい23.3%となってい るにもかかわらずこのような発言をしている。 ゴールドスタイン氏は「我々はマカオで圧倒的に大きなベースの マスビジネス、(中略)そしてマカオ最大のプレミアムマスビジネスを 持っている。マカオは質の高い商品と規模に対して利益を与えてくれ る。そして我々は非常に優れたプレミアムマスプレイを推進できる商 品を持っている。我々はベースマスプレイを支配するのと同じやり方 でこのセグメントを支配するつもりだ」と語った。 1995年にラスベガス・サンズに加わる前にはアトランティックシテ ィのサンズホテルでマーケティング部門の副社長を務めていたベテ ランのゴールドスタイン氏は、LVSが世界のゲーミングのトップに昇り 詰めるまで長年第一線に立って戦ってきた。 同氏は、LVSの旗艦施設であるザ ベネチアン ラスベガスのオープ ニングを見届けた幹部陣の一員で、1999年の開業に際して同施設最 初の社長兼最高執行責任者となり、2007年にパラッツォがオープン した時には、そこでも仕事を任され、後の2011年1月に国際ゲーミン グ事業部門の社長へと昇進し、ゴールドスタイン氏はLVSが業界最大 の多国籍企業へと成長するための先導役となった。 それから8年、ゴールドスタイン氏は今でもラスベガス・サンズを前 へと進め続けている。

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