Inside Asian Gaming
2019 年 11月 IAG JAPAN 55 2019パワー50 Over the past year, Suncity Group Holdings, the Hong Kong listed arm that excludes junket operations, became the largest shareholder of Summit Ascent and Chau became its chairman, joining three Suncity colleagues as directors. Also listed inHong Kong and once chaired by LawrenceHo, Summit Ascent owns 60% of Tigre de Cristal, the first and so far only casino hotel operating in the Primorsky Entertainment Zone outside Vladivostok in far eastern Russia. Tigre de Cristal has 65 tables, 340 machines and a 121- room hotel. Its first half net revenue rose 24% to HK$257 million (US$32.8 million). Union Gaming estimates that Suncity’s 29.68% stake, since reduced to 24.74% after the recent issuance of new shares, could help more than double Tigre Cristal’s 2020 VIP volume to HK$60 billion. The property is currently expanding F&B and has raised funds for a second phase to open in 2022, with a 350 room hotel, retail and indoor beach club. Suncity’s regional footprint has reached Sihanoukville with a VIP room at Xi Hu Hotel, plus a management deal and 30% option in Golden Sun Sky’s US$360 million IR under development there. Suncity also signed a cooperation agreement with Korea’s Paradise Group for possible investment in its casino resort in Busan. In Japan, Suncity unveiled a Wakayama IR concept and acquired land to develop a resort in Okinawa. It’s too soon to assess how well Suncity and Chau have withstood this year’s challenges. A clear indicator, albeit years away, will be whether Suncity gets a Macau gaming concession – the company says it so far has “no clear direction” on whether to pursue one. Evidence could come sooner in Chau’s pursuit of the shuttered Beijing Imperial Palace Hotel, former home of Greek Mythology casino, long ensnared in legal and regulatory issues. VIP がけん引した回復の2年間の後、中国大陸の経済成長が鈍化し、中 国政府による海外への資金移動に対する監視の厳しさが増す中、マカ オのハイエンドプレイは後退してきた。しかし、有力ジャンケットプロモ ーターのサンシティ グループ、そしてこの街最大の産業でトップに君臨 するマカオ人で会長のアルヴィン・チャウ氏は、さらに深刻な課題に直 面してきた。これまでのところ、サンシティはそれらの課題に会社を定 義づけさせたり、カジノ事業者およびリゾートオーナーになるという目 標を変えさせるようなことはしていない。 7月7日、中国国営メディアの経済日報が、ジャンケットプレイヤーを オンライン及びプロキシー・ベッティングに誘導し、決済に地下銀行を 使用したとしてサンシティとチャウ氏を非難した。サンシティはこの告 発を否定し、チャウ氏は記者会見で、サンシティはどこで事業を行うに してもマカオの法律に従い、現地の法律で許可されていたとしてもオ ンラインおよびプロキシー・ベッティングを行わないようにすると発表 した。 数週間後、オーストラリアメディアは、クラウンがアジア組織犯罪と 繋がっているという報道の中で、サンシティとチャウ氏の関与をほのめ かした。チャウ氏と同社は疑惑を否定し、サンシティの広報担当者は「 クラウンとザ スター(エンターテインメント・グループ)との非常に緊密 な関係を維持する」と述べたものの、その後オーストラリアにあるサン シティのVIPクラブを費用の高さと需要の低さを理由に閉鎖した。 これらの論争をよそに、サンシティが34%を所有する統合型リゾー トのホイアナは、来年初めに6億5,000万米ドル規模の第1フェーズを オープンさせる予定だ。過半数株主である周大福と、現地の投資会社 ビナキャピタルとのパートナーシップは、140台のゲーミングテーブル と300台のマシン、1,000室以上の客室とゴルフコースと共にスタート する。ユネスコ世界遺産に認定されているホイアンの古い町並みに 近く、ベトナム中部に位置するこの海岸沿いの土地は、約10㎢に広が り、10年以上、そして推定40億米ドル以上の費用をかけて開発される。 ジャンケット事業を除く香港上場子会社のサンシティ・グループ・ホ ールディングスは過去1年の間にサミット・アセントの最大株主となり、 チャウ氏はその会長に就任、そして他に3人のサンシティの同僚たちが 取締役として加わっている。また、こちらも香港で上場し、かつてはロー レンス・ホー氏が率いたこともあるサミット・アセントは、極東ロシアの ウラジオストック郊外にあるプリモリエ・エンターテインメントゾーン初 の、そして今のところ唯一営業中のカジノホテルであるティグレデクリ スタルの60%を所有している。 ティグレ デ クリスタルには65台のテーブル、340台のマシンそして 121室の客室がある。上半期の純収益は24%増の2億5,700万香港ド ル(約35億5,000万円)に増加した。ユニオン・ゲーミングは、サンシティ の29.68%の株式(最近の新株発行で24.74%に減少した)が、ティグレ デ クリスタルの2020年のVIP取扱高を倍以上となる600億香港ドルに まで押し上げる助力となる可能性があると予想する。同施設は現在飲 食エリアを拡張しており、2022年にオープン予定の第2フェーズの資金 調達を済ませている。第2フェーズではホテル客室350室、小売店そし て屋内ビーチクラブが追加される。 サンシティの地方での事業展開はシアヌークビルに達しており、シ ーフホテルのVIPルームに加えて、ゴールデン・サン・スカイが同地で開 発中の3億6,000万米ドル規模のIRでの運営契約と30%の株式オプシ ョンがある。サンシティはまた、韓国のパラダイスとの間で釜山のカジ ノリゾートへの投資の可能性に関する提携契約も結んだ。日本におい ては、サンシティは和歌山IR構想を発表し、沖縄でのリゾート開発用地 を取得している。 サンシティとチャウ氏が今年の課題をどれくらい上手く切り抜けて きているかを評価するのは時期尚早だ。何年も先のことではあるが、 明確な指標となるのは、サンシティがマカオのゲーミングコンセッショ ンを手に入れるかどうかだろう。同社はこれまでのところ、獲得に動く かどうかについて「明確な方向性」は持っていないと述べている。別の 指標として先に現れてくる可能性があるのが、チャウ氏によるベイジン インペリアル パレス ホテル獲得を目指す動きだ。同ホテルにはかつて ギリシャ神話カジノが入っており、長きにわたって法的そして規制上の 問題に陥ったために現在は閉鎖されている。
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