Inside Asian Gaming
2019 年 11月 IAG JAPAN 53 2019パワー50 SJM is one of the Macau SAR’s six gaming concessionaires. By forming an alliance with the Fok Foundation, the combined interests in STDM of Ho and her new partners reached 53% and allowed them to claim six of 10 available seats on the SJM board when internal elections were held earlier this year. Conveniently, MGM’s covenants restrict its shareholders from holding meaningful stakes in any of its rival concessionaires but have written into them an exception for Ho as it relates to SJM. Meanwhile, the 57-year-old also maintains her role as Group Executive Chairman and Managing Director of Hong Kong’s Shun Tak Holdings, overseeing one of Macau’s biggest land owners with interests in a number of Macau gaming operators including Artyzen Hospitality Group, which owns Grand Lapa. Shun Tak recently reported a HK$70 million loss for its TurboJET ferry service for the first six months of 2019, down from a profit of HK$186 million, due to the impact of the recently opened Hong Kong-Zhuhai-Macau Bridge on its popular Macau ferry routes. But that impact was somewhat negated by the fact that Shun Tak also happens to be one of the bridge’s approved shuttle bus service providers. Shun Tak & CITS Coach (Macao) Limited, better known as Golden Bus, recorded revenue of HK$70 million for the period. マカオ と香港で最も著名な女性実業家の1人で、不動産、旅行そして エンターテイメント企業の株を幅広く保有する。パンジー・ホー氏の成 功の根幹を成すのがマカオのゲーミングコンセッション保有者である MGMチャイナホールディングスに個人で保有する22.49%の株式だ。 そして最近の18カ月間がMGMにとっては重要だった。一連のタイミ ングの悪い遅れの後で2018年2月にオープンした旗艦施設のマカオの カジノリゾート、MGMコタイは貴重な市場シェアを取り戻し始めてい る。 2017年後半に最低値をつけたMGMのマカオでの市場シェアはたっ た7%にまで落ち込んだが、その数字は9%に跳ね戻り、コタイ事業を 背景に増加している。 MGMコタイ自体は、19年第2四半期に3億1,590万米ドル(約44億 円)の純収益を計上し、GGRでMGMチャイナを前年比で26%押し上げ る助けとなった。別のプラス点として、同社は第2四半期の利益の80% がマスマーケットのゲーミングから生じたものだと述べた。マスゲーミ ングは広く、現地のゲーミング業界の未来を担うと言われている。 これはパンジー・ホー氏にとっていい知らせだが、同氏は確実 に、MGMの回復を現在の実績に満足するための言い訳には使ってきて いない。 代わりに、今年の1月、彼女は、Sociedade de Turismo e Diversões de Macau,S.A.(STDM: 澳門旅遊娯楽股份有限公司)の支配権獲得 に向けて動いた。同社は、父親であるスタンレー・ホー氏によって設 立され、かつては、1962年にマカオカジノ産業の独占権を保有して おり、SJMホールディングスの過半数株主となっている。MGMととも に、SJMはマカオ特別行政区のゲーミングコンセッション保有6社の1 社だ。 フォク・ファンデーションと同盟関係を結ぶことによって、ホー氏と新 しいパートナーとを合わせたSTDMの保有比率は53%に達した。そし て彼らは今年に入って社内で行われた取締役選任の際に、10席中6席 を確保することができた。MGMの約款はライバルであるコンセッション 保有者のどの株式についても株主が多数の株式を保有することを制 限しているが、都合よく、SJMに関してはホー氏の例外が記載されてい た。 同時に、57歳のホー氏は、香港の信徳集団のグループ行政主席兼 董事総経理という立場も維持しており、グランドラパを所有する雅辰酒 店集団(Artyzen Hospitality Group)などマカオの多くのゲーミング事 業者の株を保有する香港最大の土地所有者の1社である信徳を監督 している。 信徳は最近、同社のターボジェットサービスが1億8,600万香港ドル の利益から2019年上半期に7,000万香港ドルの損失に転落したことを 報告しており、その原因とし人気のあったマカオフェリー航路に最近開 通した港珠澳大橋を挙げた。しかし、信徳がまた偶然にも大橋を通る 公認シャトルバスサービス提供者の1社であるという事実によって、そ の影響が多少は打ち消されている。ゴールデンバスの名でよく知られ る信徳&CITSコーチ(マカオ)は、この期間に7,000万香港ドルの収益を 計上した。
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