Inside Asian Gaming

2019 年 11月 IAG JAPAN 49 2019パワー50 have seen ups and downs in Macau, growth in Manila, Ho’s sale of his personal stake and resignation as Chairman of Vladivostok casino developer Summit Ascent, plus the start of operations in Cyprus. With the Macau business back on track, EBITDA up 34% in the second quarter, under a property president system, Ho has stepped back from operations. September management changes put former investment banker Evan Winkler in charge of daily operations as Melco Resorts President, with City of Dreams Property President David Sisk as COO for Macau properties and Andy Choy moving from Altira Property President to COO for international projects. Presumably Ho will focus on strategy, where big questions loom. Ho has put Japan front and center in Melco’s plans for the future, pledging to do “whatever it takes” for a license and move the company headquarters there if successful. Melco has refocused its attention from Osaka to Yokohama as its primary Japan target. Meanwhile, Melco is in the midst of buying 19.99% of its erstwhile partner Crown. If Australian regulators approve, Ho has said Melco will seek a controlling stake. It’s a huge gamble on multiple fronts, betting that Melco can restore shine to a company battered by the jailing of employees in China for illegal gambling promotion and a stagnant domestic market, and that passing scrutiny with Australian regulators – as Melco did for the Melco-Crown partnership – will help in Japan. It’s the kind of high stakes wager that Ho seems to relish. マカオ で同じような役職に就く人たち、そしておそらくこのリストにいる 誰よりもメルコのローレンス・ホー氏はギャンブラーだ。それは、ホー氏 がマカオ、マニラまたはキプロスのメルコのバカラテーブルに座ってい るということではなく、またはメルコの上場会社全3社の会長兼CEOを 務める42歳のホー氏が軽率な決断を下すという意味でもない。彼はリ スクを冒して勝負に出る人物なのだ。長期的な結果が明白な現代のゲ ーミングという話ではなく、重要なファクターが予見できずに結果が予 測不可能な本物のリスクを取るということだ。それこそがギャンブルで あり、ホー氏は真剣に賭けをしている。 ホー氏はハウス・オブ・ダンシング・ウォーターに2億5,000万米ドル( 約272億円)をベットし、そして勝った。彼は21世紀型の700室のブティッ ク型ホテル、モーフィアスに10億米ドルを賭け、2018年の6月のオープ ニング以来スロースタートではあったものの、今やマカオの旗艦統合型 リゾートであるシティー オブ ドリームスの復活をけん引し、その一流施 設としての地位を固めている。全ての賭けで儲けが出るわけではない が、メルコは世界とまでは行かないが、着実にアジアで最も革新的なIR を生み出し続けている。ベガスやマカオから伸びる橋の向こう側のリゾ ートの真似をしたりはしない。メルコの商品はユニークで、かつホー氏 や彼が築いてきた企業文化を反映している。 最高執行責任者のテッド・チャン氏が2016年下旬に会社を去った 時、ホー氏は自分自身に大きく賭けた。彼はCOOのポジションを無くし、 自身を業務の中心に据える新たな経営システムを導入した。それらの 変更と時期を同じくしていたのが、ジェームス・パッカー氏によるナスダ ック上場のメルコ・クラウン・エンターテインメントが持つクラウンリゾ ーツの株式の売却、そして2017年5月の、ホー氏が「ゲーミング史上最 も成功したパートナーシップ」と称賛した関係からの完全撤退だ。 ホー氏が業務に直接参加した約3年間に、マカオでは浮き沈み、マ ニラでは成長、ウラジオストックにあるカジノ開発会社のサミット・アセ ントに個人で保有していた株式の売却および会長職の辞任、加えてキ プロスでの事業開始があった。施設社長システムの下で、マカオ事業 が再度軌道に乗り始め、EBITDAが第2四半期に34%増加したことで、 ホー氏は業務から身を引いている。 9月の経営陣の変更によって、元投資銀行家のエヴァン・ウィンク ラ―氏がメルコリゾーツの社長として日々の業務を担当することにな り、シティー オブ ドリームス施設社長のデイビッド・シスク氏がマカオ 施設のCOOに、そしてアンディ・チョイ氏がアルティラの施設社長から 国際プロジェクトのCOOに就任した。恐らくホー氏は大きな問題が立 ちはだかる戦略に集中するつもりだ。 ホー氏は将来に向けて、メルコの計画の中心に日本を置き、ライセ ンス獲得のために「必要なことは何でも」し、成功すれば本社を日本に 移動させると断言している。メルコは日本での第1候補地を大阪から 横浜に絞りなおした。 一方で、メルコは現在、かつてのパートナーであるクラウンの19.99 %の株式取得を行っている。もしオーストラリア当局の承認が得られ れば、メルコは支配権の獲得を目指すとホー氏は述べている。これは 複数の領域での大きな賭けである。メルコは、ギャンブルの違法宣伝に よる中国での従業員の逮捕や停滞する国内市場によって打ちのめさ れた会社に輝きを取り戻すことができる、そしてオーストラリア当局の 厳しい調査にパスすることが、(メルコがメルコ・クラウンのパートナー シップでしたように)日本でのIR参入に役立つということへの賭けであ る。この種の大きな賭けをホー氏は楽しんでいるようだ。

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